ウェアの基礎知識講座31『防寒の性能に直結!!中綿のアレコレ!!』

 

皆様こんにちは!!
コジマです。

ちょっと間が空いてたと思ったら急に連チャンで書く。
そんなコジマの性格ですwww

ということで本日はウェアの基礎知識講座です。

今回のテーマは『防寒ウェアの中綿』。

前回GORETEXと防寒性の関係についてお話しました。
※前回の基礎知識講座はこちら。

その時少し話に出ました中綿の話を少しやりたいと思います。
基礎知識講座なので、極限まで突っ込んだ話はやりませんけどね。

あと先に言っておきますが、安い中綿のウェアが良いとかダメとかじゃなくて、あくまで『中綿の性能がどう違うか?』という判断基準になればと思っての内容ですので、皆様が防寒ウェアをご購入される際の目安にしてもらえればと思います。

ということで本題ですが、防寒ウェアにおいてその防寒性能の大部分を占めるのが『中綿』です。
前回も少し触れましたが、暖かい『だけ』でよければ、とにかく中綿を大量に入れればその分暖かくなります。

でも、それではモコモコで動きにくいですし、重たいし動いたら動いたで暑くてどうにもなりません。
質の悪い中綿だと吸湿性や発散性も低いので不快極まりないです。

GORETEXの話もそうですが、中綿も同様に『暖かく快適に』アクティビティを楽しむ為の性能な訳です。

で、その中綿ですが、大まかに言うと天然素材と化学繊維の2種類があります。
(混合もありますが、素材の話なので大まかに2種類とします。)

天然素材の代表は皆様お馴染みのダウンです。

ダウンの特徴は

・保温性が高い
・軽量コンパクト
・高い吸湿性と発散性

です。

ダウンは水鳥の羽毛ですので、その羽毛の間に大量の空気を含みます。
空気は熱を通しにくいので、断熱効果が高く保温性に優れます。
そして素材として吸湿性と発散性に優れているので、衣服内の蒸れを軽減し、快適に保ちます。

そして軽量・コンパクトです。
ダウンは空気を沢山含んでいますので、体積の割に非常に軽量です。
なので同じ『量』を中綿として使用すれば、当然軽くなりますし、空気を含んでいるという事は、ギュッと押さえれば空気が抜けてコンパクトになります。
ギュッと押さえた後でも元に戻る柔軟性もダウンの特徴ですね

よくダウンの品質を評価するものに『フィルパワー』という言葉を耳にしますが、これは『ダウンの体積』を表すもので、1oz(28g)あたりの体積が多いほど高品質のダウンと言われます。
つまり同重量で『かさ』が多いほど沢山の空気を含んでおり、断熱性も高く、軽量でコンパクトになるので、より高品質って事ですね。

ただ、ダウンには一つ欠点があります。

それは『水濡れ』。

ダウンはその吸湿性の高さから水に濡れると一気に水分を吸収してしぼみ、空気を貯め込むことが出来なくなります。
そうするとダウンの性能が一気に低下します。
なので雨や雪の日なんかはアウターに着るのは本当はオススメしません。

雨や雪の日はミドラーとしての着用がオススメです。

ちょっと長くなりましたが天然素材であるダウンの特徴はこんな感じです。

続いて化学繊維です。

化学繊維(以下、化繊)は実は色々な素材メーカーから色々な性能のものが出ているので特徴は様々です。

良く目にするもので3M社のTHINSULATE(シンサレート)やインヴィスタ社のTHERUMOLITE(サーモライト)、あとはプリマロフトとかですね。

色々特徴がある中で確実に言えるのが、化繊の中綿はダウンの弱点であった『水濡れ』に対しての耐性を謳っているものがほとんどです。

共通して言えるのはダウンの性能に『濡れても保温性を損なわない』という性能をプラスしたようなイメージです。
あと、化繊は洗濯等のお手入れが楽!!
(だからと言って化繊がダウンを凌駕するものかと言われるとそういう訳でもないところが難しいところ。)

で、化繊に関しては上記にあるような我々の中で『ブランド綿』と言われるものと、ブランド綿の性能に近づけて作ってあるけれどもノーブランドの『ローカル』というものが存在します。
(ローカルは他の部材に対しても良く使われます。)

最近はローカルの綿の品質も随分と上がっていますが、現時点ではやはりブランド綿の性能と信頼性の方が高いですね。
そして当然ながらローカルの綿にも品質の良し悪しがあり、これも値段に比例します。
ブランド綿に迫るような品質の物から、ため息が出るような粗悪品まで色々あります(笑)

だいぶ長くなってますけど大丈夫ですか?
読むの放棄してませんか?
では、続けましょうwww

ほんで、以上の事から防水防寒ウェアに使用されている中綿は基本的には『化繊』です。

防水って事は雨や雪でも使用する訳ですから、わざわざ水濡れに弱い素材を中綿にするメリットは少ないです。
(素材的だけでなく、加工の手間やリスク、コスト的にも)

で、化繊の中綿も基本的に性能(快適性)に比例して値段が上がります。
そして保温性が高かったり、吸湿・発散性が高かったり、発熱してみたりとその性能はや特徴は様々ですが、その特徴を生かせるように製品自体を作ります。

例えば、ルアーフィッシングは常に動きのある釣りですから動きやすいに越したことはないので、より暖かく薄く作りたいですし、逆に動きが少ないヘラ釣りやワカサギ釣りは中綿を多くして断熱・保温性を最優先に考えます。

こう言った具合で釣り物や釣りをする温度で防寒ウェアに必要な条件は大きく変わってきます。
当然、ご予算でも。

良い中綿を使ってある防寒ウェアを使えばより『快適に』に釣りが出来るのは事実です。
(プロダクトレベルじゃなく素材としていう意味で。)

あとは皆様の中での『自分的にウェアに必要な性能』と『ウェアに掛けてもよいなと思う予算』のバランスではないかと思います。

もちろん我々も色々考えて作りますが、それがまさに『これだ!!!!』とピッタリくる方もいれば、『そこまでいらない』とか『そういう事じゃない!!』っていう人もいらっしゃると思います。

その多様性を『こうじゃなきゃダメだ!!』なんてつもりもないですし、その多様性こそが釣りの面白さの一端だと思います。
つまり『着たいものを着ればいい』という事です(笑)
ただ、その一言を言うには色々と知ってもらう努力をしてからですけどね。

色々知ってもらった上で、ご自分のお好みのものを選んでいただく。
これが良いんじゃないかと思います。
(本当は『体験』までできればベストですけどね。)

何か最後の方の文章が熱を帯びてきたので、この辺にしておきましょう(笑)

世の中的には年末年始商戦で盛り上がってると思いますので、このログがご参考になれば幸いです♪

それでは今日はこの辺で。

 

 

 

 

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ウェアの基礎知識講座30『GORETEXは暖かさとは無関係!?防寒アウターのアレコレ!!』

 

皆様こんにちは!!
コジマです。

お久し振りの『ウェアの基礎知識講座』です。

ネタ切れ説ありましたが、どっちかというとネタが多過ぎてまとめ切れない感じですwww

久し振りに登場した理由は、Twitterで見掛けたこちらのご質問。

『GORETEXの防寒ウェアって暖かいですか?

暖かいなら購入を検討しています。』

これを見てTwitterではごく簡単に説明させてもらいました。
それが中々の好反応でしたので、改めてログにまとめさせてもらいました!!
今は弊社はGORETEX扱ってませんが、以前は扱いもありましたし、GORETEXの講習も受けてるので大目に見て下さい(笑)

ということで本題ですが、『GORETEXの防寒ウェアは暖かいのか?』という質問に対しての答えは…

GORETEXと防寒の『暖かさ』はほぼ無関係です!!

意外かもしれませんが、GORETEX=暖かいではないんですよ。

ここで改めておさらいですが、もの凄く簡単に説明すると、GORETEXというのはメンブレン(防水透湿膜)の事です。
そしてそのGORETEXメンブレンを使用して作られた製品をGORETEXプロダクトと言います。

そしてGORETEXの三大特徴と言われているのが

・防水性
・防風性
・透湿性

です。

つまり『暖かさ』とはほぼ無関係です。
(ほぼと言っている理由は後で説明します)

むしろ『暖かさ』に直結しているのは防寒アウターに使用している中綿と製品自体の密閉性です。
使用している中綿の質や量、そして製品デザインが風の侵入や温まった内部の空気を逃げるのを防ぐ作りになっているか?という部分が『暖かさ』には直結します。
(この辺も別の機会に詳しくやりましょう)

じゃあさ、防寒ウェアにGORETEXいらないじゃん。

ってなりそうですが、そう言う訳ではありません。
GORETEXプロダクトの防寒ウェアというの暖かく、『水の侵入を防ぎ』、『蒸れない』というのが特徴です。

端的に言えば、GORETEXプロダクトの防寒ウェアは『暖かく快適だよ』って事です。

実はこれが結構大事な話で、冬場でも衣服内では人体は発汗しています。
これが衣服内に『蒸れ』として溜まるんですが、これがウェアの透湿性を超えたり、体外に排出されずに外気との気温差で結露し、水分となって体表に戻ってくることを『汗戻り』、『再結露』なんて言ったりします。

汗戻りの話を詳しくするとアンダーやミドラーの話にもなるんで、そこの掘り下げは後日やりますが、この汗戻りが実はかなり厄介者。

汗戻りが発生すると当然ウェアは水分を含みます。
そしてその水分により体の熱が奪われます。

これ、平地でもかなり応えますが、寒冷地になればそれこそ命取りになるレベルです。
そしてそのストレスを大幅に軽減してくれるのがGORETEXの透湿性な訳です。

また、体はもちろんのこと防寒ウェアの中綿が濡れてパフォーマンスが落ちるのを防いでいるのが、GORETEXの防水性です。

これはレベルは違えど、防水透湿素材(Pazdesignで言うブレスシェード)を採用した防寒ウェアはこの防水性と透湿性が特徴となります。

ぶっちゃけ、『暖かさ』だけを求めれば中綿を大量にぶち込めば解決します。
ただ、中綿が多くなればそれだけモコモコして動きにくくなりますし、透湿性が低ければ中は蒸れ蒸れ、汗戻りで不快極まりないです。

暖かいのは当然で、いかに『快適に釣りができるようにするか』。
それが防寒ウェアの価格の差と言っても言い過ぎではないと思います。

(『暖かいのは当然』と言ってますが、それはメーカーサイドとして『どの地域、どの温度帯までを考えるか』で変わります。例えば、関東周辺向けに作ったアイテムでは冬の北海道での使用には向かないです。)

そして、先程『ほぼ』と言った理由ですが、GORETEX(レベルの差はあれどその他の防水透湿メンブレンも)には『防風性』があります。

この防風性は中綿の様にダイレクトに暖かさに関係するというよりは、『風の侵入を防ぐこと』で体感温度の低下を防いでいます。
なのでGORETEXの防風性は大まかな枠組みで言うと暖かさを保つ要因にはなっていますが、直接的には関係していないので『ほぼ』と表現しています。

また、これはGORETEXの大きな特徴の一つですが、GORETEXプロダクトとして製品を発売する前に、GORE社の厳格なテストを受けて合格しないと販売できません。

その事により、密閉性等の製品クオリティーが上がり、結果として『他より暖かい製品』が出来上がるという事はあります。
その点において『GORETEXプロダクトの防寒ウェアが他より暖かい』という可能性は十分に考えられます。

まあ、別にGORETEX神話的な事を言うつもりもありませんし、人それぞれ釣りのシチュエーションも違いますから、『そこまでいらんな~』っていう人もいて当然です。

あと、快適な防寒対策はアウターだけでなくアンダー、ミドラー等のレイヤリングで実現するものなので、『性能の良いアウターだけ』っていうのもまたよろしくないお話です。

ただ、『値段の違い』っというのがわかりにくい分野ですので、皆様が防寒アウターを選ぶ一つの目安になればと思いログにしてみました。

最近では低価格帯のアイテムも良く出来ているのは事実です。
あとはご自分の釣りをするシチュエーション、そして好み等で『これだ!!』というアイテムを選んでいただければと思います♪

という事で今日はこの辺で。

 

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【永久保存版】 フローティングベストの正しい着用法

 

皆様、こんにちは!!
コジマです。

さて、今日から12月ですね。

いよいよ今年も残すところ一か月ですね!!
一昨日まで九州にいましたが、九州も冷え込みが厳しく、明け方は5℃以下の気温の日も多くなってきました。

当然ですが、水難事故は寒い時期の方が生存率が下がります。
低体温症もありますし、厚着した衣服が水を吸い身動きが取れなくなります。
フローティングベストやライフジャケットを着用していなければ生存率は更に下がるのは言うまでもありませんね。

今年も一年の締め括り無事に出来るように、しっかりと安全対策をしましょう!!

という事で今月もご覧ください!!

【Pazdesign×ルアマガ】オカッパリフロートベスト解説動画↓

詳細はこちら↓
・内外出版社WEBコンテンツ『釣りプラス』
・【Pazdesign×ルアーマガジン】オプション類を使用して多彩に攻める!!バス用ベストでのクリークランガンスタイル!!

本流トラウトの釣りの方はこちらの記事をご覧下さい。
・トラウト用フローティングベストについて
・レスキューホイッスルについて
・ウェーディングスタッフについて

あとはまだまだ問い合わせの多いこちらも↓
2018年2月1日より『ライフジャケット着用義務範囲拡大』が施行されています。

それに伴い弊社は昨年6月より記事にしてまいりましたので、詳細は下記の過去ログにてご確認下さい。

ライフジャケットの着用義務範囲の拡大について。
超重要!!ライフジャケットの着用義務範囲の拡大についての追記事項!!
超重要!!補足です!! ライフジャケットの着用義務範囲の拡大について!!※製品対応非対応一覧有り

ちょっと前置きが長くなりましたが、今月も『フローティングベストの正しい着用法』を『安全への啓蒙として』掲載させていただきます!!

『またかよ…』と思わずどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m

他の安全対策関連の記事も是非↓
・手軽な釣りにも安全対策を(ポーチタイプをご紹介)
フローティングベストのお話 その2 『そもそも何故フローティングベストが必要なのか?』

という事で以下本文です。↓

安全対策の第一歩でありますフローティングベスト。
最近では他メーカー様の商品も含め、非常に多くの方が釣行時には着用していただいています。(それでもまだ着用されていない方もいますが…)

しかし、実釣やイベントの際にアングラーの皆様を見ていると正しく着用出来ていない場合が多く見られます。

なのでこの機会に以前アップしましたフローティングベストの着用方法(弊社製品の場合)をfimoでも掲載したいと思いますので、ご覧いただき、参考にしていただければと思います。

また、正しい着用方法は安全対策だけではなくフィット感の向上や負担軽減と言う意味でもメリットが大きいのでそれもポイントです。

ちょっと長いですが、とても大事な事なのでご覧ください↓

2014/12/9掲載記事

今回のテーマは…

『フローティングベストの着用法です』

です!!

まず、何故このテーマになったのか?

それは、京都のエキスパートアングラー(個人情報もあるので、T様とします。)のフェイスブックの投稿がきっかけでございます。

まずは実際のT様の投稿内容と投稿画像をご覧下さい。
※ご本人に許可は頂いております。

ここから↓
『激流に流された経験者は語ります、落水に備えてください〜!

今朝は友人が釣りの最中激流に30mほど流されたそうです、助かりましたが。

私も若い頃は某河口で5回以上流された経験があるのですが洒落になりません。
ま、流されるのを想定しての特殊なスズキ釣りでしたし、ライフジャケットを着て浮力の確認やスイムテストもよくしていました!笑笑笑

ウエアー類の調節でダメージが軽減されるのは事実ですし、舐めてかかりますと泳げません!

ビギナーな方ならベテランに確認してもらうのがベストですが、わたし的にはライフジャケットの腰辺りにあるベルトは締め気味にしてます。
勿論股ヒモベルトはしましょう!

ウェダーの場合は腰のベルトもしっかりして、なるべく浸水しないようにして下さいね〜♪』


T様のベスト画像

この投稿を見まして、私はハッとしましたよ…

『それを伝えるのって、本来メーカーの役目でしょ…』

新商品情報もいいですけど、大事な事も伝えていかなければ!!
ということで、まずはこの2枚の写真をご覧下さい。

この2枚は、オススメできない、というよりも
『救命具として役割を果たさない可能性が高い着用法』です。

何がダメなのかお分かりになりますか?
分からなかった方は、是非、この機会に覚えて下さい!!

ダメなポイントはこちら!!

股ベルトがゆるゆる。

サイドベルトが緩く、体にフィットしていない。

肩ベルトが緩く、フロントが下がり過ぎ。

この3点です。
この、『股ベルト』、『サイドベルト』、『肩ベルト』は一体、何の役割をしているのでしょうか?
そして、ジャストサイズに調整されていないと何が起こるのでしょうか?

『股ベルト』
落水した際、人間の体は沈みます。
ベストは浮力で浮きます。
これが同時に起きると、ベストだけが水面に残り、体は水中に…となります。
それを防止する為の、『股ベルト』です。
※アルティメットV-1(現在ではスーパーライトベストも)のようにウェストベルトが着脱防止になっているものは原理が違うので、後ほど説明します。

時折、『股ベルト』を股に通していない人を見かけますが

言語道断です!!
※コンプリートⅣ、アルティメットシリーズ、スーパーライトベストはウェストベルトがありますので股ヒモ無しでも大丈夫です。
コンプリートシリーズでもⅢ以前、ウェーディングゲームベストV以前のタイプは股ヒモは必須です!!

また、股ベルトをしていても、写真のように緩いと
落水した際に、体とベストが離れてしまい、浮いてはいるけど
水中で思うように身動きがとれず、結果、思わぬ方向に流されてしまいます。

ですので、股ベルトは下の写真のように、股に沿うように、キッチリ締めましょう!!

『サイドベルト』
ここが体にフィットせず緩んでいると、落水及び入水時に写真のような状態になります。

このように、体とベストの間に隙間ができると、水中で身動きをとるのはかなり難しくなります。
陸上では感じにくいかもしれませんが、ベストの浮力はかなりのものです。
落水すれば、当然ベストは自分から見て、上に上に行こうとします。
逆に体は、衣服が水を吸い、下に下に行こうとします。
ましてや、足の着かない所では、いくら水を蹴っても力が伝わらないので浮き上がる事すらままなりません。

この状態でベストを着用しているのであれば『着ていない方がマシだ!!』と思える程、身動きがとれません。
※もちろん、ベストを着ていなければ浮いている時間は、ほんの僅かです。当然、着用時の方が生存率は上がります。

ですので、サイドベルトもキチンと体にフィットするように締めて下さい。

目安は、フロントポケットを手で前に強く押しても、隙間が開かないくらいです。

『肩ベルト』
ポケットへのBOXの出し入れの関係上緩めにしている方もいらっしゃいますが、極度に緩くすると、サイドベルト同様、隙間が開く要因となります。


前から

横から

もちろん、防寒衣料を着たりして、夏と冬とでは着用サイズは変わります。
面倒かもしれませんが、面倒と思わずに、都度調整して下さい。
それでだけ、生存率が大きく変わります。

また、コンプリートシリーズは、胴回り140cm弱くらいの方までは着用可能なように作っています。
細身の方でベルト調節後にベルトの余りが邪魔な方はベルトを切って頂いてもかまいません。
切った後は、先端をライターで炙って頂くと、ほつれ防止になります♪
※炙りすぎに注意!!

そして、先程チラリとお話しましたが、腰ベルト式の場合です。
※弊社ラインナップでいうと、アルティメットV-1、V-2(現在ではアルティメットV-3、スーパーライトベスト)です。

腰ベルト式のベストの肝は、こちら!!↓


腰ベルトと
※V-2を着ているので、股ベルトもあります。

脇のサイドベルト(スーパーライトベストはZ字型じゃありません)

この2つのベルトをキッチリ締めて着用する事で、落水時のすっぽ抜けを防ぎます。
イメージ的には、脇で止める感じですので、『キッチリ』締めて下さい。
特にアルティメットシリーズは、『Z字型』のサイドベルトが脇の下近くまできているので、このおかげで、よりすっぽ抜けにくくなっています。
※スーパーライトベストはインナーベルトとサイドベルトの両方を締めて下さい。

こんな着用はアウトです!!


腰ベルトゆるゆる

サイドベルトゆるゆる

この着用法は、真似しないで下さい!!

という感じで、ちょっと長くなってしまいまして、申し訳ないです。
でも、それでも『これは伝える必要がある!!』と思ったので、書きました。

安全面だけでなく、ちゃんとサイズ調整して、体にフィットさせれば着心地ももっと良くなりますし、体の負担も楽になります。
※体にフィットさせることで、荷重を体全体で分散する形になるので肩への負担が軽減されます。また、体の動きとベストの動きが同調し『ベストに振り回されるような感覚』がなくなり無駄な体力消耗を抑えます。

皆様、是非、これからは『ちゃんとサイズ調整』をして安全快適に釣りを楽しんで下さい!!

あと、最後になりましたが、T様、貴重な書き込み有難うございました!!

それでは今日はこの辺で♪

以上、フローティングベストの正しい着用法でした!!
皆様、是非実践してみてください!!

 

 

 

 

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