ウェアの基礎知識講座30『GORETEXは暖かさとは無関係!?防寒アウターのアレコレ!!』

 

皆様こんにちは!!
コジマです。

お久し振りの『ウェアの基礎知識講座』です。

ネタ切れ説ありましたが、どっちかというとネタが多過ぎてまとめ切れない感じですwww

久し振りに登場した理由は、Twitterで見掛けたこちらのご質問。

『GORETEXの防寒ウェアって暖かいですか?

暖かいなら購入を検討しています。』

これを見てTwitterではごく簡単に説明させてもらいました。
それが中々の好反応でしたので、改めてログにまとめさせてもらいました!!
今は弊社はGORETEX扱ってませんが、以前は扱いもありましたし、GORETEXの講習も受けてるので大目に見て下さい(笑)

ということで本題ですが、『GORETEXの防寒ウェアは暖かいのか?』という質問に対しての答えは…

GORETEXと防寒の『暖かさ』はほぼ無関係です!!

意外かもしれませんが、GORETEX=暖かいではないんですよ。

ここで改めておさらいですが、もの凄く簡単に説明すると、GORETEXというのはメンブレン(防水透湿膜)の事です。
そしてそのGORETEXメンブレンを使用して作られた製品をGORETEXプロダクトと言います。

そしてGORETEXの三大特徴と言われているのが

・防水性
・防風性
・透湿性

です。

つまり『暖かさ』とはほぼ無関係です。
(ほぼと言っている理由は後で説明します)

むしろ『暖かさ』に直結しているのは防寒アウターに使用している中綿と製品自体の密閉性です。
使用している中綿の質や量、そして製品デザインが風の侵入や温まった内部の空気を逃げるのを防ぐ作りになっているか?という部分が『暖かさ』には直結します。
(この辺も別の機会に詳しくやりましょう)

じゃあさ、防寒ウェアにGORETEXいらないじゃん。

ってなりそうですが、そう言う訳ではありません。
GORETEXプロダクトの防寒ウェアというの暖かく、『水の侵入を防ぎ』、『蒸れない』というのが特徴です。

端的に言えば、GORETEXプロダクトの防寒ウェアは『暖かく快適だよ』って事です。

実はこれが結構大事な話で、冬場でも衣服内では人体は発汗しています。
これが衣服内に『蒸れ』として溜まるんですが、これがウェアの透湿性を超えたり、体外に排出されずに外気との気温差で結露し、水分となって体表に戻ってくることを『汗戻り』、『再結露』なんて言ったりします。

汗戻りの話を詳しくするとアンダーやミドラーの話にもなるんで、そこの掘り下げは後日やりますが、この汗戻りが実はかなり厄介者。

汗戻りが発生すると当然ウェアは水分を含みます。
そしてその水分により体の熱が奪われます。

これ、平地でもかなり応えますが、寒冷地になればそれこそ命取りになるレベルです。
そしてそのストレスを大幅に軽減してくれるのがGORETEXの透湿性な訳です。

また、体はもちろんのこと防寒ウェアの中綿が濡れてパフォーマンスが落ちるのを防いでいるのが、GORETEXの防水性です。

これはレベルは違えど、防水透湿素材(Pazdesignで言うブレスシェード)を採用した防寒ウェアはこの防水性と透湿性が特徴となります。

ぶっちゃけ、『暖かさ』だけを求めれば中綿を大量にぶち込めば解決します。
ただ、中綿が多くなればそれだけモコモコして動きにくくなりますし、透湿性が低ければ中は蒸れ蒸れ、汗戻りで不快極まりないです。

暖かいのは当然で、いかに『快適に釣りができるようにするか』。
それが防寒ウェアの価格の差と言っても言い過ぎではないと思います。

(『暖かいのは当然』と言ってますが、それはメーカーサイドとして『どの地域、どの温度帯までを考えるか』で変わります。例えば、関東周辺向けに作ったアイテムでは冬の北海道での使用には向かないです。)

そして、先程『ほぼ』と言った理由ですが、GORETEX(レベルの差はあれどその他の防水透湿メンブレンも)には『防風性』があります。

この防風性は中綿の様にダイレクトに暖かさに関係するというよりは、『風の侵入を防ぐこと』で体感温度の低下を防いでいます。
なのでGORETEXの防風性は大まかな枠組みで言うと暖かさを保つ要因にはなっていますが、直接的には関係していないので『ほぼ』と表現しています。

また、これはGORETEXの大きな特徴の一つですが、GORETEXプロダクトとして製品を発売する前に、GORE社の厳格なテストを受けて合格しないと販売できません。

その事により、密閉性等の製品クオリティーが上がり、結果として『他より暖かい製品』が出来上がるという事はあります。
その点において『GORETEXプロダクトの防寒ウェアが他より暖かい』という可能性は十分に考えられます。

まあ、別にGORETEX神話的な事を言うつもりもありませんし、人それぞれ釣りのシチュエーションも違いますから、『そこまでいらんな~』っていう人もいて当然です。

あと、快適な防寒対策はアウターだけでなくアンダー、ミドラー等のレイヤリングで実現するものなので、『性能の良いアウターだけ』っていうのもまたよろしくないお話です。

ただ、『値段の違い』っというのがわかりにくい分野ですので、皆様が防寒アウターを選ぶ一つの目安になればと思いログにしてみました。

最近では低価格帯のアイテムも良く出来ているのは事実です。
あとはご自分の釣りをするシチュエーション、そして好み等で『これだ!!』というアイテムを選んでいただければと思います♪

という事で今日はこの辺で。

 

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