【短期連載】リバード120S完成までの道 その④

皆様こんにちは!!
コジマです。

本日は【リバード120S完成までの道 その④】で御座います!!

前回までのログはこちら↓
【短期連載】リバード120S完成までの道 その①
【短期連載】リバード120S完成までの道 その②
【短期連載】リバード120S完成までの道 その③

すいません、出張やらイベントやら渓流解禁やら色々と立て込んじゃって随分と間が空いてしまいすいません(汗)

気が付けば4月も半ばに差し掛かろうとしており、リバード120S本生産分の入荷が迫ってきております!!

このままのペースだと…

発売前にこの短期連載が終わりませんw

まあ、発売後もサイドストーリー的に読んでいただければそれで良いかと思います(笑)

そんな【リバード120S完成までの道】、4回目の今回のテーマは『フックセッティングについて!!』です!!


『リバード120S』製品ページはこちら

これはリバード120Sに限った話ではないんですが、フックはルアーの泳ぎに大きく影響を与えます。

それもそのはず、サイズにもよりますがリバード120Sに標準装備予定のフックでも1つ約0.7g程度の重さです。

つまり、リバード120Sでも0.7gの外部ウェイトが2つ付いている状態な訳です。

しかもフックが受ける水の抵抗を考えればその影響は本体に0.7gの鉛シール×2枚よりも影響が大きいのは想像に易いと思います。

そんな前置きから本題に入っていくんですが、リバード120Sも当然ながら色々なフックのセッティングを試しました。


試したフックの一例

最後の詰めの部分ですらも上記の種類(笑)

まあ、こんな種類試す結果になったお陰でとても勉強になりましたがw

ただ、ここから先は私はフックの専門家ではないので、微妙に上手く表現できない部分もありますが、『結果的にリバード120Sのフックセッティングは着地した!』と思って読んでいただければ幸いです!!

フックセッティングの要件としては大まかに分けて『大きさ・線径』『形状』があります。

『大きさ』はもちろん番手のことで、『線径』は例えばMとかMH、オーナー社製だと36とか46と言った針の太さです。

リバード120Sは最初のサンプルからMHクラスの#4が乗っていたと思います。


1stの削り出しサンプル
(フックがカーブドポイントなのには特に理由はありません)

もちろん、基本的には大きさや線径が大きくなると重量が増すのと、抵抗が増えるのでアクションは落ち着く(小さく、おとなしく)なる傾向です。


同じ#4でも…


微妙に重さが変わるし、g差は×本数で増減するので結構重要…

次に『形状』。

最近見掛けるフックで言うとSP(スプロートベンド)タイプとRB(ラウンドベント)タイプに大別されます。

これ、意外と意識してない方も多いですが、SPとRBって結構アクション変わるんですよ!!
(もちろんあまり影響のないルアーもあります)

特に番手が大きくなればなるほどアクションへの影響は顕著だと思います。

と言うのも、フックメーカー様各社で色々規格は違うものの、基本的にRBタイプの方がシャンクが長く、ルアーに装着すると重心がSPタイプより外になります。


左:RB#4 真ん中:S-RB(ショートシャンク)#4 右:SP#4
同じがまかつ社製#4でも実はこれだけシャンクの長さが違うんです!!


実際に装備すると(左:RB 右:SP)同じ#4でもこれだけ重心の位置が変わるんですよ!!

つまり若干ですがアクションの際にRBの方がルアーの重心から離れるので、アクション的にはロールやルアーの倒れ込みが強くなる傾向になると感じています。

なので、これがプラスに働くこともマイナスに働くこともある訳です。

余談になりますが弊社のルアーだと、グランソルジャー、エルキャリバー、パワードラブラ、バックウォッシュビヨンドなどは基本SPタイプを推奨しています。
(推奨と言うか『できればSPを使ってください!』レベル!)

よく『水面系のルアーにはRBの方が乗りがいい』と言われますが、グランソルジャーなどは水面系ですがアクション的にRBタイプとは相性が悪いのでご注意下さい。
※トップウォーターでRBタイプが乗りが良いのは事実です。ここでの話は『乗りが良い=アクションも良い』ではないですよ!という話です。

さて、話をリバード120Sに戻しますが、リバード120Sは実は1stサンプルから中々良いアクションは出ていました。

ただ、なんとなく『何か違うな~…』というのがアクションチェックした際の共通意見でした。

まあ、これの原因はフック以外の部分にあったんで、その後内部構造やウェイトの配置を色々といじってかなり良い感じの2nd、3rdのサンプルになったし、魚も結構釣れていたんですがやっぱりもう一つパンチに欠ける感じだったんです。


3rdサンプルでいきなり鈴木さんが良型をキャッチ!!


この時はSPMH#4のフックが付いていますが、ちゃんと釣れてます!!
(ボディーの26gの表記はフック・リング抜きの重量です)

そんなある日、SNSを見ていると『fimoフックにRBタイプ登場!』みたいな記事を見かけ…

『お~、fimoフックにもRB出るんだ~…ん?RB?…RB?…ひょっとして!?』

そうです、リバード90SはRBなのにRBタイプのフックの存在を忘れていたんです!!
(この流れでRBフックが浮かんできたのは忖度じゃなくて実話です!!)

ちなみにサンプルにはSPタイプのMH(相当)#4が搭載されていました。

早速サンプルにRBタイプ(厳密に言うとショートシャンクのRB※以降RB(S)と表記)を付けて泳がせてみると…

S字のターンの時のヒラ打ちのキレが良い!!!!
これ!!このキレ!!

このキレの良さ、S字のレスポンスの良さが最後のピースだったんです!!

RB(S)を搭載したサンプルで早速…

まさかの一投目!!

 

この時はRB(S)のMクラスの#4!!

雨で増水した小規模河川、ドアップに投げて流心を通してのヒット!!

ドアップから増水の流れに押されてもしっかりS字が出て魚を誘ってくれました♪

この最終サンプルの時点では以前のブログでも書いたように『120Sは120Sとしてのアクション』という方向性に落ち着いていたので、90Sのアクションの幻影は追いかけていませんでしたが、やはりこのキレが出てくることで『リバード120Sとしての着地点』が見えました。

120Sならではの『存在感』、『泳ぎのパワー』に加えて『アクションのキレ』を手に入れたことによって、リバード120Sならではの『パワー系S字スラローム』が生まれたんです♪

ただ!!!!

ここからもう一つ沼があるとは思いもしなかったんですよ(笑)

それは…

流石に長くなるので次回にしましょうw

という事で次回は『フックセッティング、もう一つの沼~SPタイプの必要性~』というテーマでお送りしたいと思います!!

間が空き過ぎないように頑張って書きますw

と言った感じで今日はこの辺で。

 

 

 

 

 

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【短期連載】リバード120S完成までの道 その③

皆様こんにちは!!
コジマです。

本日は【リバード120S完成までの道 その③】で御座います!!

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【短期連載】リバード120S完成までの道 その①
【短期連載】リバード120S完成までの道 その②

本題に入るまでに一つお話があります!!

去る、2/9に弊社のお問い合わせにこちらのメールをいただいた方!!
(お名前はわかっておりますがここでは伏せます)

‘’早く『【短期連載】リバード120S完成までの道 その③』の掲載をお願いしたいです。
この商品にすごく関心があるので。
ちなみに、地元のショップに全色の予約を入れてます。’’

めちゃくちゃ嬉しいメール、本当に有り難う御座います!!
とてもとても励みになります!!

でも!!!!

最近話題のGmailの受信設定で弾かれて、返信メールが返ってきてしまいます…

なのでこの場をお借りして改めてお礼とご報告をさせていただきます!!

これからもブログ楽しんでいただければ何よりです♪

と、いう事で本題です!!

今回のテーマは『リバード120Sってどんなルアー?』です。


『リバード120S製品』ページはこちら

今回『は』というか、今回『こそは』と言うべきか…(笑)

前回も同じテーマだったはずですが、ちょっと熱量が上がり過ぎて結局90Sの説明で力尽きてしまいましたw

なので今回こそは120Sのお話をしたいと思います!!

ちょっと前回のおさらいも含みますが、リバード90Sの特徴は…

・イレギュラースラローム
・アップは糸フケを保ちながら不規則なスラロームで食わせのきっかけを作る
・ダウンは流れの中でも浮きがりにくく、小刻みかつイレギュラーなスラロームで食わせられる。
・この特徴を出すためにフロントヘビーの固定重心なので飛距離を出すのはちょっと苦手

こんな感じです。

じゃあ120Sの特徴は何なのか?と聞かれると…

【字面的には同じ】

という回答になります。

つまり、『基本的な特徴やコンセプトは同じ』という事です。

『なんだよ!つまんねーな、おい!』と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、【字面的には】という部分に120Sの秘密が込められているんです

リバード120Sも90S同様に基本アクションとしては『イレギュラースラロームのS字系』です。

そして90S同様に僅かに前傾姿勢になることと、フラットなヘッド部のお陰でダウンでの食いつきも良好です。


ヘッドは同様にフラットな仕様

この説明文だけ見ると90Sと同じものになりますが、120Sと90Sでは『その質が違う』んです。

リバード120Sのスラロームは90Sよりも圧倒的にパワーがあります。

リバード90Sを使ったことがある方はわかると思いますが、巻いた感じは『THE・ノー感じ』ですW
手元の感触だけでスラロームの回数や幅は把握できないと思います。
(まあ、90Sはアップ~クロスはノー感じの時の方が釣れますがw)

それに比べ120Sはタックルや流速によってはスラロームのターンをする時の感触が手元に『トン、トン、トン、トン』と伝わる程です。

まあ、ルアーって『手元に感触が伝わる=パワーがある』という単純な話ではないんですが、明らかにターンの時に『大きな質量が動いている感じ』というのは実感できると思います。

そこに加え、長さだけではなく、体高などの体積や重量と言ったボディーサイズが大幅にアップしているので、水中での存在感が90Sと格段に違います。

そのお陰か、テスト中もやはり90Sよりも集魚力や大型ベイトへの適性は120Sのが上だなと思わされるシーンに多く出会いました。

20㎝前後の大き目のイナッコと言うか小さめのボラと言うか…というサイズ感のベイトには特に強い印象です。


今年に入っての愛媛のテスター・花川さんの釣果!ベイトは大き目のイナッコ!


この霞シーバスの口の中にも20~25㎝くらいのボラのが入っていました。

今までのそういう状況でも90Sでも釣れてましたが、120Sの方が勝負が早いのと、釣れる魚のサイズをある程度選べている感はあります。

なので、120Sも90Sもどちらも字面的には【イレギュラースラロームのS字系シンペン】ですが、中身の質は全く別物となる訳です。

また、重量やボディー体積から言っても120Sの方がダウンでの踏ん張りや風や波がある時の水中での安定感は上になります。

なので90Sでは攻略の難しかった激流エリア(クロス~ダウンの場合)、ラフコンディションにも対応できるようになっています。

そして更に突っ込んだ話をします!!
(さあ、既に今回も長くなりそうな気配がしてますが、もう少しお付き合いくださいw)

120Sは『泳ぎのパワー』は得ましたが、代わりに失ったものもあります。

それは『泳ぎのキレ』と『浮遊感』。

やはり90Sの方が断然泳ぎのキレは良いです。
流れへのアクションレスポンスも当然ながら90Sの方が上です。

本体のサイズと言うか、比重と言うか、その辺の影響で少ない入力にも機敏に反応します。

そして90Sの独特の『浮遊感』。

何というか、漂うな感じと言うか無防備感と言うか…90Sにはどっからでも食べてください!と言わんばかりの無防備感があるんです。

そう、まるでラインに繋がっていないような。
そんな状態から少ない入力でもクイックにキレの良いアクションが出る。

それは90Sの最大の魅力であることは間違いないです。

まあ、だからこそ90Sはフック、リング共にベタベタのジャストセッティングでしか本領を発揮しないという、ちょっとワガママなルアーなんですけどね(笑)

120Sに関してはフックセッティングにも遊びを持たせてあると『その①』でも軽く触れましたが、フックセッティングのファジーさも120Sの特徴、魅力の一つです。
(ここからフックの話しだすと超大作になるので、フックの話はまた後日やりますw)

つまり90Sと120Sは基本別物なんです。

そしてどっちもそれぞれ使い所が別々であるので、『120Sが出たから90Sはもういらない!』とかそういう類の話ではないという事です。

特に今時期なんかはベイトサイズも小さいし、泳ぎの弱いものを好むシーバスの多い時期で、アクションもスローな展開になることが多い…そんな時は90Sの方が出し所は多いと思います。

逆に、ベイトサイズが大きい、ベイトも多い、風や波っ気があって水中でルアーを安定させたい、存在感を出したい…こんな時は120Sの方が良いと思います。

リバードに限った話ではないですが、やはり適材適所なんです♪

という事で今日の話をまとめるとリバード120Sとは…

・120SもイレギュラースラロームのS字系シンペン
・だけどそのアクションの質は90Sとは全く別物
・泳ぎのパワーがある
・水中での存在感がある
・アクションのキレ・レスポンスは90Sの方が上
・フックセッティングに幅がある

と、こんな具合ですかね!!

さしずめ、120Sのアクションは『パワー系イレギュラーS字スラローム』と表現しても良いかもしれませんね♪

そんなこんなで今回も長くなりましたが、実はこの90Sと120Sの違い、Pazdesignでもサポートさせていただいている新さん(元・邪道、現・バレーヒルソルト)のフィッシングショーOSAKA新製品紹介動画にて解説しておりますので、よかったらそちらもご覧ください!!


新 拓也さんYoutubeチャンネル『アメフラジオ』

と言った感じでまた次回をお楽しみに!!

次はフックの話か…サンプルヒストリーか…悩みますねw

それでは今日はこの辺で。

 

 

 

 

 

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皆様こんにちは!!
コジマです。

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【短期連載】リバード120S完成までの道 その①


『リバード120S製品』ページはこちら

先日からスタートしました【リバード120S完成への道】

前回は『リバード120Sの自己紹介』という事で本体重量やフックサイズの紹介をさせて貰いましたが、2回目の今回は…

『リバード120Sってどんなルアー?』

という事で、リバード120Sの基本的なアクションなどをリバード90Sの事例も交えながら解説していきたいと思います。

もちろんその中で『なぜサイズアップするに至ったか?』みたいな話もしたいと思います。

まず、リバード120Sのアクションの前にリバード90Sの話をしましょう。

リバード90S最大の特徴は『イレギュラースラローム』です。

S字軌道を描くスラロームアクションのルアーも増えましたが、肝は『イレギュラー』という部分です。

と言っても言葉だけじゃイメージしにくいと思いますので水中動画をご覧ください。


0:35か2:28頃のアクションを見てもらえればわかりやすいと思います!!

動画で見ていただいた通り、タダ巻きするだけで流れの変化に機敏に反応してイレギュラー(不規則)なスラロームを描きます。

一定のS字ではなく、このイレギュラーが入った瞬間が食わせのきっかけになるので、言ってみればある程度オートマチックに食わせの間を演出できるルアーであります。

このイレギュラースラロームを生み出している要因の一つがこのお尻の所のキール。


イレギュラースラロームを生み出すキール部分

このキールにより流れのヨレだけでなくタダ巻きでもイレギュラーなスラロームが発生するようになっています。

そして使い方のポイントの一つ…というかリバードを使う上でのの基本的な部分として『ラインスラック(糸フケ)』の出し方が重要です。

タダ巻きでイレギュラースラロームが出る設定になっていますが、トップウォーターのドッグウォークと一緒で糸フケが出ている方がスラロームの幅が大きくなります。

しかも糸フケがしっかり出せていれば、ルアーにかかるテンションも少なくなるので、流れにも機敏に反応してよりイレギュラーなスラロームが出しやすくなります。

なので、リバードの基本の基本の使い方は『アップにキャストしてラインを張らず緩めずの状態で巻く』です。

ちなみに『張らず緩めずの状態で巻く』は着水後、ロッドを胸の位置あたりで水平に構え、ルアーとティップが一直線になるようにし、その時にできた『ラインのたるみが一定になるスピードで巻く』と感覚が掴みやすいかと思います。

流れがある所では流されるルアーに合わせてティップの向きを変えながら巻くのがコツです。

なので、イメージ的にはアップから流し込んでくる時に一番効果を発揮するルアー!…と思っていたんですが、数年前にそのイメージを覆す釣果を連発する人がいる事に気が付いたんですよ。

それは…


Mr.マッチボウは実はリバードも得意♪

そう、小助川さん(笑)

小助川さんがやたらダウンに入れたリバードを巻いて釣ってくるんです!!

最初は偶然かと思ってたんですが、やたら釣ってくるし、終いには『ダウンの方が釣れる』とか言い出す始末…

これは何かあるな…と思い色々考察と実証を重ねた結果、一つの答えが見え始めました。

『リバードのダウン、めっちゃ釣れる』

です(笑)

これにもちゃんと釣れる理由がありました!!

何でだろう?を重ねていった結果、リバードの裏メニュー的な特殊能力に気が付いたんですよ。

それはリバードの『重心位置』『スイム姿勢』、そして『頭部の形状』が大きく関係しています。

まず、リバードは前方重心(フロントヘビー)です。

下の画像を見てもらうとわかると思いますが、ウェイトの位置は頭部と中央やや後方よりで、ルアー後方にはウェイトが入っていません。


ウェイト位置

これによりスイム姿勢は『ごく僅かに前下がり』となります。


動画の切り抜き画像(1:17頃を見てもらうとわかりやすいです)

そして頭部の形状。

リバードの頭部は実は結構フラットになっています。


赤丸部分がフラットなのがおわかりでしょうか?


ちょい斜めから!!

これが何なのか?

そう、『リップ』です。

フロントヘビーで僅かに前下がり、そしてフラットな頭部。

これが何を意味するか?

『流れを受けても浮き上がりにくい』

なんです!!

シンペン、特にヘビータイプのシンペンは『浮き上がりの良さ』を売りにしているものが多いと思います。

『飛距離が出て沈みが早いけど、浮き上りが良くて重さのわりにシャローが引ける』

というコンセプトです。

これはこれで必要な要素なんで全然良いんですけど、このコンセプトのシンペンの多くは水平~尻下がりのスイム姿勢のものが多く、浮き上りが良すぎて流心のダウンでアクションが破綻したり、レンジが上ずり過ぎる事があるのも事実。

んで、リバード90Sはまさかの逆張りだったんですw

『軽いのに流れを受けても浮き上がりにくい』

だからダウンの流れを受けても浮きがり過ぎず、アクションが破綻せず誘えていたと言う訳です。

もちろん破綻しないと言っても限界はありますけどね。

ただ、フロントヘビーで固定重心ですから飛距離には難があります。
特に向かい風、横風は中々に厳しいですw

ただ、飛距離を犠牲にしても固定重心によるアクションレスポンスや、フロントヘビーによるダウンでの流れへの食いつきの良さなど、リバード90Sならではの特殊能力を手に入れたという訳です。

そしてもう一つ。

ダウンに入ると糸フケが少なくなるので、もちろんスラローム幅が狭くなります。

実はこれも大きなポイントでした。

これは知り合いの船頭さんやエキスパートの方々からの話でこういう話があります。

・ダウンで巻いてくると流れに逆らって捕食しないといけないので、早い動きや大きい動きは追うのを諦めたりミスバイトが多い。

・ダートやスラロームは魚の視界から消えるタイプのものと、魚が目線の移動だけで追えるタイプものとでは役割が違う。

この話を基に考えると、ダウンに入ったリバードはスラローム幅が小さくなることで、流れに逆らって捕食しようとするシーバスが反応できるアクションになったのではないかと思います。

逆にアップから流れてくるものに関しては、魚は反転しながら流れに乗って追っかけていけるので大きく不規則に動いても問題なく食えているのだとも思っています。

まあ、あくまで仮説ですが(笑)

この話を簡単にまとめると、リバード90Sは

・イレギュラースラロームが特徴
・アップは糸フケを保ちながら不規則なスラロームで食わせのきっかけを作る
・ダウンは流れの中でも浮きがりにくく、小刻みかつイレギュラーなスラロームで食わせられる。
・この特徴を出すためにフロントヘビーの固定重心なので飛距離を出すのはちょっと苦手

こんなルアーだという事です。

うん、中々に個性的w

じゃあ120Sはどうなのか?という話です…が!!

ちょっと話が長くなったんでそれは次回にしましょう!!(笑)

気が付いたら終始リバード90Sの話になってましたw

まあ、簡単に書き表せれないなとは思ってましたけど予想通りでしたねwww

次回は120Sのアクションについて言及したいと思いますのでどうぞお楽しみに!!

それでは今日はこの辺で。

 

 

 

 

 

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