皆様こんにちは!!
コジマです。
今日から12月!!
例年に比べれば暖かいのか?という感じな12月ですが、まあまあ冬本番という感じになってきましたね!!
厳寒期に関しては毎度言っておりますが、まず水に落ちないこと!!
フローティングベストを着用していたとしても、低体温症のリスクが非常に高くなる時期ですので、生存率が大幅に下がります。
なのでとにかく落ちない!!
そして冬型の気圧配置になり時化の日が多くなるので、磯ヒラ・磯マル好きの方は自制心を持って釣行してください。
基本、迷ったらやめる!!
単独釣行は避ける!!
とにかく無理と過信のない釣行を心掛けてください!!
年の瀬も迫る師走、楽しく新年を迎える為に安全最優先で釣行しましょう!!
それでは今月もご安全に。
本流トラウトの釣りの方はこちらの記事をご覧下さい。
・安全対策
・トラウト用フローティングベストについて
・レスキューホイッスルについて
・ウェーディングスタッフについて
あとはまだまだ問い合わせの多いこちらも↓
・ライフジャケットの着用義務範囲の拡大について。
・超重要!!補足です!! ライフジャケットの着用義務範囲の拡大について!!※製品対応非対応一覧有り
ちょっと前置きが長くなりましたが、今月も『フローティングベストの正しい着用法』を『安全への啓蒙として』掲載させていただきます!!
『またかよ…』と思わずどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m
他の安全対策関連の記事も是非↓
・手軽な釣りにも安全対策を(ポーチタイプをご紹介)
・フローティングベストのお話 その2 『そもそも何故フローティングベストが必要なのか?』
という事で以下本文です。↓
安全対策の第一歩でありますフローティングベスト。
最近では他メーカー様の商品も含め、非常に多くの方が釣行時には着用していただいています。(それでもまだ着用されていない方もいますが…)
しかし、実釣やイベントの際にアングラーの皆様を見ていると正しく着用出来ていない場合が多く見られます。
なのでこの機会に以前アップしましたフローティングベストの着用方法(弊社製品の場合)をfimoでも掲載したいと思いますので、ご覧いただき、参考にしていただければと思います。
また、正しい着用方法は安全対策だけではなくフィット感の向上や負担軽減と言う意味でもメリットが大きいのでそれもポイントです。
ちょっと長いですが、とても大事な事なのでご覧ください↓
2014/12/9掲載記事
今回のテーマは…
『フローティングベストの着用法です』
です!!
まず、何故このテーマになったのか?
それは、京都のエキスパートアングラー(個人情報もあるので、T様とします。)のフェイスブックの投稿がきっかけでございます。
まずは実際のT様の投稿内容と投稿画像をご覧下さい。
※ご本人に許可は頂いております。
ここから↓
『激流に流された経験者は語ります、落水に備えてください〜!
今朝は友人が釣りの最中激流に30mほど流されたそうです、助かりましたが。
私も若い頃は某河口で5回以上流された経験があるのですが洒落になりません。
ま、流されるのを想定しての特殊なスズキ釣りでしたし、ライフジャケットを着て浮力の確認やスイムテストもよくしていました!笑笑笑
ウエアー類の調節でダメージが軽減されるのは事実ですし、舐めてかかりますと泳げません!
ビギナーな方ならベテランに確認してもらうのがベストですが、わたし的にはライフジャケットの腰辺りにあるベルトは締め気味にしてます。
勿論股ヒモベルトはしましょう!
ウェダーの場合は腰のベルトもしっかりして、なるべく浸水しないようにして下さいね〜♪』
この投稿を見まして、私はハッとしましたよ…
『それを伝えるのって、本来メーカーの役目でしょ…』
新商品情報もいいですけど、大事な事も伝えていかなければ!!
ということで、まずはこの2枚の写真をご覧下さい。
この2枚は、オススメできない、というよりも
『救命具として役割を果たさない可能性が高い着用法』です。
何がダメなのかお分かりになりますか?
分からなかった方は、是非、この機会に覚えて下さい!!
ダメなポイントはこちら!!
この3点です。
この、『股ベルト』、『サイドベルト』、『肩ベルト』は一体、何の役割をしているのでしょうか?
そして、ジャストサイズに調整されていないと何が起こるのでしょうか?
『股ベルト』
落水した際、人間の体は沈みます。
ベストは浮力で浮きます。
これが同時に起きると、ベストだけが水面に残り、体は水中に…となります。
それを防止する為の、『股ベルト』です。
※アルティメットV-1(現在ではスーパーライトベストも)のようにウェストベルトが着脱防止になっているものは原理が違うので、後ほど説明します。
時折、『股ベルト』を股に通していない人を見かけますが
言語道断です!!
※コンプリートⅣ、アルティメットシリーズ、スーパーライトベストはウェストベルトがありますので股ヒモ無しでも大丈夫です。
コンプリートシリーズでもⅢ以前、ウェーディングゲームベストV以前のタイプは股ヒモは必須です!!
また、股ベルトをしていても、写真のように緩いと
落水した際に、体とベストが離れてしまい、浮いてはいるけど
水中で思うように身動きがとれず、結果、思わぬ方向に流されてしまいます。
ですので、股ベルトは下の写真のように、股に沿うように、キッチリ締めましょう!!
『サイドベルト』
ここが体にフィットせず緩んでいると、落水及び入水時に写真のような状態になります。
このように、体とベストの間に隙間ができると、水中で身動きをとるのはかなり難しくなります。
陸上では感じにくいかもしれませんが、ベストの浮力はかなりのものです。
落水すれば、当然ベストは自分から見て、上に上に行こうとします。
逆に体は、衣服が水を吸い、下に下に行こうとします。
ましてや、足の着かない所では、いくら水を蹴っても力が伝わらないので浮き上がる事すらままなりません。
この状態でベストを着用しているのであれば『着ていない方がマシだ!!』と思える程、身動きがとれません。
※もちろん、ベストを着ていなければ浮いている時間は、ほんの僅かです。当然、着用時の方が生存率は上がります。
ですので、サイドベルトもキチンと体にフィットするように締めて下さい。
目安は、フロントポケットを手で前に強く押しても、隙間が開かないくらいです。
『肩ベルト』
ポケットへのBOXの出し入れの関係上緩めにしている方もいらっしゃいますが、極度に緩くすると、サイドベルト同様、隙間が開く要因となります。
前から
もちろん、防寒衣料を着たりして、夏と冬とでは着用サイズは変わります。
面倒かもしれませんが、面倒と思わずに、都度調整して下さい。
それでだけ、生存率が大きく変わります。
また、コンプリートシリーズは、胴回り140cm弱くらいの方までは着用可能なように作っています。
細身の方でベルト調節後にベルトの余りが邪魔な方はベルトを切って頂いてもかまいません。
切った後は、先端をライターで炙って頂くと、ほつれ防止になります♪
※炙りすぎに注意!!
そして、先程チラリとお話しましたが、腰ベルト式の場合です。
※弊社ラインナップでいうと、アルティメットV-1、V-2(現在ではアルティメットV-3、スーパーライトベスト)です。
腰ベルト式のベストの肝は、こちら!!↓
腰ベルトと
※V-2を着ているので、股ベルトもあります。
脇のサイドベルト(スーパーライトベストはZ字型じゃありません)
この2つのベルトをキッチリ締めて着用する事で、落水時のすっぽ抜けを防ぎます。
イメージ的には、脇で止める感じですので、『キッチリ』締めて下さい。
特にアルティメットシリーズは、『Z字型』のサイドベルトが脇の下近くまできているので、このおかげで、よりすっぽ抜けにくくなっています。
※スーパーライトベストはインナーベルトとサイドベルトの両方を締めて下さい。
この着用法は、真似しないで下さい!!
という感じで、ちょっと長くなってしまいまして、申し訳ないです。
でも、それでも『これは伝える必要がある!!』と思ったので、書きました。
安全面だけでなく、ちゃんとサイズ調整して、体にフィットさせれば着心地ももっと良くなりますし、体の負担も楽になります。
※体にフィットさせることで、荷重を体全体で分散する形になるので肩への負担が軽減されます。また、体の動きとベストの動きが同調し『ベストに振り回されるような感覚』がなくなり無駄な体力消耗を抑えます。
皆様、是非、これからは『ちゃんとサイズ調整』をして安全快適に釣りを楽しんで下さい!!
あと、最後になりましたが、T様、貴重な書き込み有難うございました!!
それでは今日はこの辺で♪
以上、フローティングベストの正しい着用法でした!!
皆様、是非実践してみてください!!
令和4年2月1日から小型船舶の乗船者全員に国土交通省認可モデル『type A』(条件によってはtype Dも可)のライフジャケットを着用させなかった船長(小型船舶操縦者)には違反点数が付され再講習や免許の停止などの罰則が開始されました。
詳細はこちらのログをご確認ください!
【重要】ライフジャケットの着用義務拡大と違反点数の付与開始について。
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