皆様こんにちは!!
コジマです。
本日は【リバード120S完成までの道 その②】で御座います!!
前回のログはこちら↓
【短期連載】リバード120S完成までの道 その①
『リバード120S製品』ページはこちら。
先日からスタートしました【リバード120S完成への道】。
前回は『リバード120Sの自己紹介』という事で本体重量やフックサイズの紹介をさせて貰いましたが、2回目の今回は…
『リバード120Sってどんなルアー?』
という事で、リバード120Sの基本的なアクションなどをリバード90Sの事例も交えながら解説していきたいと思います。
もちろんその中で『なぜサイズアップするに至ったか?』みたいな話もしたいと思います。
まず、リバード120Sのアクションの前にリバード90Sの話をしましょう。
リバード90S最大の特徴は『イレギュラースラローム』です。
S字軌道を描くスラロームアクションのルアーも増えましたが、肝は『イレギュラー』という部分です。
と言っても言葉だけじゃイメージしにくいと思いますので水中動画をご覧ください。
0:35か2:28頃のアクションを見てもらえればわかりやすいと思います!!
動画で見ていただいた通り、タダ巻きするだけで流れの変化に機敏に反応してイレギュラー(不規則)なスラロームを描きます。
一定のS字ではなく、このイレギュラーが入った瞬間が食わせのきっかけになるので、言ってみればある程度オートマチックに食わせの間を演出できるルアーであります。
このイレギュラースラロームを生み出している要因の一つがこのお尻の所のキール。
イレギュラースラロームを生み出すキール部分
このキールにより流れのヨレだけでなくタダ巻きでもイレギュラーなスラロームが発生するようになっています。
そして使い方のポイントの一つ…というかリバードを使う上でのの基本的な部分として『ラインスラック(糸フケ)』の出し方が重要です。
タダ巻きでイレギュラースラロームが出る設定になっていますが、トップウォーターのドッグウォークと一緒で糸フケが出ている方がスラロームの幅が大きくなります。
しかも糸フケがしっかり出せていれば、ルアーにかかるテンションも少なくなるので、流れにも機敏に反応してよりイレギュラーなスラロームが出しやすくなります。
なので、リバードの基本の基本の使い方は『アップにキャストしてラインを張らず緩めずの状態で巻く』です。
ちなみに『張らず緩めずの状態で巻く』は着水後、ロッドを胸の位置あたりで水平に構え、ルアーとティップが一直線になるようにし、その時にできた『ラインのたるみが一定になるスピードで巻く』と感覚が掴みやすいかと思います。
流れがある所では流されるルアーに合わせてティップの向きを変えながら巻くのがコツです。
なので、イメージ的にはアップから流し込んでくる時に一番効果を発揮するルアー!…と思っていたんですが、数年前にそのイメージを覆す釣果を連発する人がいる事に気が付いたんですよ。
それは…
Mr.マッチボウは実はリバードも得意♪
そう、小助川さん(笑)
小助川さんがやたらダウンに入れたリバードを巻いて釣ってくるんです!!
最初は偶然かと思ってたんですが、やたら釣ってくるし、終いには『ダウンの方が釣れる』とか言い出す始末…
これは何かあるな…と思い色々考察と実証を重ねた結果、一つの答えが見え始めました。
『リバードのダウン、めっちゃ釣れる』
です(笑)
これにもちゃんと釣れる理由がありました!!
何でだろう?を重ねていった結果、リバードの裏メニュー的な特殊能力に気が付いたんですよ。
それはリバードの『重心位置』と『スイム姿勢』、そして『頭部の形状』が大きく関係しています。
まず、リバードは前方重心(フロントヘビー)です。
下の画像を見てもらうとわかると思いますが、ウェイトの位置は頭部と中央やや後方よりで、ルアー後方にはウェイトが入っていません。
ウェイト位置
これによりスイム姿勢は『ごく僅かに前下がり』となります。
動画の切り抜き画像(1:17頃を見てもらうとわかりやすいです)
そして頭部の形状。
リバードの頭部は実は結構フラットになっています。
赤丸部分がフラットなのがおわかりでしょうか?
ちょい斜めから!!
これが何なのか?
そう、『リップ』です。
フロントヘビーで僅かに前下がり、そしてフラットな頭部。
これが何を意味するか?
『流れを受けても浮き上がりにくい』
なんです!!
シンペン、特にヘビータイプのシンペンは『浮き上がりの良さ』を売りにしているものが多いと思います。
『飛距離が出て沈みが早いけど、浮き上りが良くて重さのわりにシャローが引ける』
というコンセプトです。
これはこれで必要な要素なんで全然良いんですけど、このコンセプトのシンペンの多くは水平~尻下がりのスイム姿勢のものが多く、浮き上りが良すぎて流心のダウンでアクションが破綻したり、レンジが上ずり過ぎる事があるのも事実。
んで、リバード90Sはまさかの逆張りだったんですw
『軽いのに流れを受けても浮き上がりにくい』
だからダウンの流れを受けても浮きがり過ぎず、アクションが破綻せず誘えていたと言う訳です。
もちろん破綻しないと言っても限界はありますけどね。
ただ、フロントヘビーで固定重心ですから飛距離には難があります。
特に向かい風、横風は中々に厳しいですw
ただ、飛距離を犠牲にしても固定重心によるアクションレスポンスや、フロントヘビーによるダウンでの流れへの食いつきの良さなど、リバード90Sならではの特殊能力を手に入れたという訳です。
そしてもう一つ。
ダウンに入ると糸フケが少なくなるので、もちろんスラローム幅が狭くなります。
実はこれも大きなポイントでした。
これは知り合いの船頭さんやエキスパートの方々からの話でこういう話があります。
・ダウンで巻いてくると流れに逆らって捕食しないといけないので、早い動きや大きい動きは追うのを諦めたりミスバイトが多い。
・ダートやスラロームは魚の視界から消えるタイプのものと、魚が目線の移動だけで追えるタイプものとでは役割が違う。
この話を基に考えると、ダウンに入ったリバードはスラローム幅が小さくなることで、流れに逆らって捕食しようとするシーバスが反応できるアクションになったのではないかと思います。
逆にアップから流れてくるものに関しては、魚は反転しながら流れに乗って追っかけていけるので大きく不規則に動いても問題なく食えているのだとも思っています。
まあ、あくまで仮説ですが(笑)
この話を簡単にまとめると、リバード90Sは
・イレギュラースラロームが特徴
・アップは糸フケを保ちながら不規則なスラロームで食わせのきっかけを作る
・ダウンは流れの中でも浮きがりにくく、小刻みかつイレギュラーなスラロームで食わせられる。
・この特徴を出すためにフロントヘビーの固定重心なので飛距離を出すのはちょっと苦手
こんなルアーだという事です。
うん、中々に個性的w
じゃあ120Sはどうなのか?という話です…が!!
ちょっと話が長くなったんでそれは次回にしましょう!!(笑)
気が付いたら終始リバード90Sの話になってましたw
まあ、簡単に書き表せれないなとは思ってましたけど予想通りでしたねwww
次回は120Sのアクションについて言及したいと思いますのでどうぞお楽しみに!!
それでは今日はこの辺で。
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