ウェアの基礎知識講座⑱『サイズ選びは?下には何を着る?夏物のススメ!!』

 

皆様こんにちは!!
コジマです。

本日はウェアの基礎知識講座⑱です。

前回は加水分解のお話をしました。
※前回のログはこちら。

ちなみにですが、前回はラストに次回予告をし忘れましたw

今回はですね、『サイズ選びは?下には何を着る?夏物のススメ!!』をお送り致します。

かなり早い時期から夏物のお話が出る昨今ですが、『どういうサイズ感で着ればいいんですか?』、『直で着るの?』等々のお問い合わせが多いものです。

要は『着用法のアナウンス』は残念ながら意外に出来てないって事ですね。

という事で夏物選びの基礎をお伝えしたいと思います。

まず、夏物って何だ?ってとこからですが、夏にありがたい機能というものがあります。

・吸汗速乾
汗(水分)を良く吸い、乾きが早い素材。
乾く際に気化熱を奪うので体温を下げる効果もあり。
吸汗速乾性をより高めた素材も。

・UVカット
もはや説明不要でしょう。
SPFとかUPFとか色々ありますが、紫外線による日焼けや皮膚へのダメージを防止します。
それによる体力消耗を抑える効果もあり。

まあ、この辺の機能が基本の基本です。
使用している素材もコットンではなくポリエステルやナイロンなどの化学繊維になります。

コットンは肌触りや着心地が良いのですが、どうしても乾きが遅く、大量に汗をかく環境下や濡れた時には不快な状態になりますので、夏のフィールドにはやや不向きな素材です。
※化学繊維は肌に合わない方もいらっしゃるので、もし着用後にかぶれや湿疹が出る際は着用をお止め下さい。

他にも『接触冷感』や『防虫(蚊)加工』もありますが、『接触冷感』はその加工をしてもずっと冷たい訳じゃないので弊社では採用してません。

『防虫加工』も加工の仕方によってはある程度洗濯すると効果が落ちていくものもあるのと、効果が落ちにくい加工は高価な為、こちらも弊社では今のところ採用を見送っています。
(いいのがあれば採用はしたいところですが…)
※この辺りはメーカー毎の考え方で色々ありますので、あくまで弊社の場合です。

とまあ、話を本題に戻しますが『吸汗速乾』と『UVカット』の機能が必要な事は特に説明せずともおわかりかと思います。
汗をよくかき、日差しも強い夏ですので必須の機能ですね。

ちなみに、この機能が搭載されているPazdesign製品を一部抜粋してご紹介すると


ラッシュガードⅣ

ラッシュガードタイツⅣ


フェイスガード


ストレッチフーディー


ZIPOFFパンツ


サプレックスショーツⅡ

サプレックスシャツ


ドライTシャツ

こんな感じです。

あと、以前もお話しましたが、別に夏じゃなくてもオールシーズンあると便利な機能ですね。
※詳しくはこちら。

さあ、前振りが終ったところで核心ですが、『これらの夏物はどんなサイズ感で着れば良いのでしょうか?』という疑問への回答ですが…

・ラッシュガード等のインナー類はピッタリサイズ

・ZIPOFFパンツやサプレックスショーツ等のパンツ類は通常サイズ

・ドライTシャツは通常サイズ

・サプレックスシャツはユッタリめ。

・ストレッチフーディーは用途によってピッタリとユッタリを使い分け

と言う感じです。

まず、ラッシュガードやラッシュガードタイツはピッタリのサイズで着て下さい。

基本、インナー類はピッタリサイズで着用しないとその効果を発揮できません。
肌にくっついている事でより効率的に汗を吸い、発散します。
なので基本はピッタリサイズを選んで下さい。
(ちなみに173cm85kgのコジマはギリLサイズです)

その為に弊社のラッシュガード類は薄手で伸縮性の良い素材を使っていますんで、ピッタリサイズでもそんなに苦しくは感じないと思います。

で、パンツ類やTシャツ類は普段着ているサイズと同じ感覚でサイズは選んでいただいていいと思います。
後程詳しく説明しますが、下にはラッシュガード類を重ね着しますが、薄手なので極端にサイズが変わるという事はないと思います。

次にサプレックスシャツを選ぶ時は基本的にユッタリめを選ぶのがトラディショナルです。

これはユッタリ着ることで出来た空間から、背面のメッシュ部分へ空気が通り抜けることでより快適に過ごす為です。

そして今年大人気のストレッチフーディーですが、これはラッシュガード的に着る場合はピッタリサイズを、パーカー的には羽織物として使う場合は通常サイズからユッタリサイズを選んで下さい。
(コジマはLサイズを通常サイズとして着ていますが、ストレッチフーディーはラッシュガードより少し大きめの作りになっています)


ご参考までに。

ストレッチフーディーは個人的には日除けだけではなく、肌寒い時にもちょっと羽織ったりするのでこのサイズ感が使い勝手が良いですね。

さあ、長くなってきてますが一気にいきましょう!!
お次は一番多い、『下には何を着たらいいの?』という質問です。

基本的にパンツ類、Tシャツ類の下にはラッシュガードとラッシュガードタイツがオススメです。

日焼け防止にもなりますし、やっぱり汗の吸いが良いので単体で着るより快適です。
Tシャツなんかは直に着ると布が当らない部分は汗を吸いませんし、何よりも乳首が浮きます(笑)

そしてそして一番の悩み、『ラッシュガードに下は?』ですが…

・何も着ない
・ドライアンダー的なものを着用

この2パターンです。

基本的にはラッシュガード自体が吸汗速乾インナーなので下には何も着なくても問題はありません。
というか逆にコットン製の肌着やパンツは乾きが悪いのでせっかくの吸汗速乾機能の妨げになります。

なので、私もノーパンで履いてます(笑)
(着替え用のパンツを忘れると、プールに水着を着ていったのにパンツ忘れた時みたいになるので要注意!!)

履くとすればラッシュガード同様に乾きの良いドライ素材の肌着 がオススメです。

最近登山用で販売されているような撥水インナー等も非常に機能的なので、ウェットウェーディングの際やよりエクストリームな釣りをされる方にはあると快適性がよりアップすると思います。

と言った感じでだいぶかいつまんでお話しましたが、既に本番クラスの暑さになっていますが、梅雨明けし本格的な夏到来の備えになればと思います。

ということで今日はこの辺で。

次回は結構色々ある『ファスナーのお話』です。

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便利アイテムご紹介!!⑧ ~TPネットケース・ツイン~

 

皆様こんにちは!!
コジマです。

今日は『便利アイテムご紹介!!』です。

さて、今回ご紹介するアイテムはこちら↓

SAC-122 TP(ターポリン)ネットケース・ツイン
メーカー価格 6800円+税
カラー:ブラック/グリーン、ブラック/オレンジ
製品ページはこちら


ブラック/グリーン


ブラック/オレンジ

2016年発売のこちらのアイテム、要はネットケースです。

特徴としては通常のランディングネットが2本同時(シャフト長にもよりますが)に収納可能でターポリン素材かつファスナータイプのネットケースです。

実際に私が収納しているのはこの2本。


TOOLS:ランディングフレーム(L)+シャフト小継ぎ5m
PSLウェーディングネット(フレームはMサイズ)

完全防水ではありませんが、ターポリン製で底マチは補強もあるので、濡れたままのネットをそのまま収納可能です。
しかもファスナーで口を閉じれるので、臭いもかなり防げます。
(ファスナーは潮噛みに強いYKKビスロンファスナーです)

ランディングネットが濡れたまま2本入れれて、尚且つ社内に生臭い臭いが広がるのも軽減できる。
そんなネットケースですが…

このアイテムのオススメポイントはそれだけじゃありません!!

個人的なこのケースの最大のポイントはその形状。

オーバル型かつ薄型で口が閉じる。
その形状の為、車内での収まりの良さが抜群です!!

収納例
(車は5ナンバーサイズのワンボックス)

横置き

縦置き

上置き

荷物と荷物の隙間に滑り込ませれる薄さ。

ファスナーで口が閉じれるので、荷物の上や車の天井部分のロッドホルダーや収納スペースに滑り込ませても、ネットが落っこちてくる事もありません。

魚を掬った後のネットはそのまま車に乗せるのはチョット嫌ですし、ゴミ袋だと格好悪いし破れて中から汁が垂れちゃったりします。

そんな時にはコレですよ!!

あと、『2本も収納する意味ある?』と聞かれることもありますが、私の使用例のようにおかっぱり用のランディングネットとウェーディングネットを同時に収納したり、釣り仲間と車を乗り合わせで釣行に行く際に荷物をまとめたりと以外に2本収納する場面は多いと思います。

というか私の場合、ネットを別々に収納しておくと、ほぼ間違いなくウェーディングネットは持って行くの忘れるんで、一緒に収納しておく事で『ネットケースを持って行けばネットは両方入っている』という状態にしていますw

隠れた人気アイテムですので、是非使ってみて下さい♪

それでは今日はこの辺で。

 

 

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ウェアの基礎知識講座⑰『ウェアの天敵!!劣化の原因!!加水分解とは?』

 

皆様こんにちは!!
コジマです。

本日はウェアの基礎知識講座⑰です。
今回は『ウェアの天敵!!劣化の原因!!加水分解とは?をお送りします。

前回は釣行後のウェーダーのメンテナンスについてご紹介いたしました。
※前回のログはこちら

今回はその中でも出てきた『加水分解』についてお話しましょう。

まず、『加水分解って何だ?』ってところから始まると思います。

意味を調べてみると、化学的には結構色々な加水分解があるようでしたので、ここではめちゃめちゃ端的に『水分による劣化』という意味で話を進めていきます。

『水の浸入を防ぐ為のレインウェアやウェーダーが水分で劣化する』。
嘘のような話かもしれませんが、ざっくりと言うとそういう事です。

ただ、紙みたいに水に濡れると溶けたりとかするんじゃなくて、メンブレンや接着剤なんかに使われている『ポリウレタン(PU)』なんかが水分と反応する事で化学反応が起き、劣化するのが加水分解です。

おそらく、釣り具よりも身近な加水分解による劣化を体験できるのは『スニーカーのソール』かと思います。

久し振りに履いたスニーカーのソールが、履いたとたんボロボロと崩れたり、ソールが剥がれたりしたのを体験したり、見たことはありませんか?

これがまさに『加水分解による劣化』です。

私も昔買ったお気に入りのスニーカーをこれでダメにした事があります…

スニーカーの場合に良く聞くのが『履いてなかったのに劣化した』というお話ですが、何故こんな事が起きるのでしょうか?

それは空気中の湿気(水分)が原因となっているからです。

ご存知の通り日本は非常に湿気が多く、特に夏は高温多湿という加水分解が起こるにはもってこいの環境です。

つまり、履かずに仕舞っていたスニーカーのソールや接着剤のポリウレタンが空気中の湿気と化学反応を起し、徐々に劣化が進んでしまうのです。

これは余談ですが、アメリカ製の古いスニーカーは乾燥しているアメリカで作られているので、高温多湿の日本では特に注意が必要ですので、これからスニーカーを集めようと思っている方はご注意下さい。

で、肝心なウェアにおいての加水分解の現象ですが、よく見られるのが『シームテープの剥がれ』『メンブレンと裏地(表地)の剥離』『メンブレンの劣化』等です。

シームテープとは、ウェアを縫ったミシン跡から浸水しないように目止めしているテープですが、これを貼り付けている接着剤が加水分解により劣化し、剥がれてきます。
当然、剥がれてしまうと目止めしていたミシン跡から漏水してきます。


この細長いテープが『シームテープ』です。

メンブレンと裏地や表地も接着剤を使用しラミネートしてありますので、加水分解でその接着剤が劣化し剥離することも。
実際に剥離が起こるとこんな感じになってきます。


ボコボコと水ぶくれのようになります。(画像中央付近)

これも漏水の原因になります。

また、メンブレン自体の劣化が進めばボロボロとメンブレンが砕けるようになったりし、当然水の浸入を防ぐ事は出来なくなります。

そしてこの現象が最も厄介なのは、『1ヵ所で発生すると、ウェア全体で同じ現象が起こる可能性が高い』というとこです。

そりゃそうですよね、湿気が原因なんですから保管状況下において『右半身にだけ加水分解が起きて、左半身は何の影響もない』って事はそうそうないですよね。

現時点では発生していなくても、後に症状が発生する確率は結構高いです。

なので加水分解による劣化は修理が非常に難しいです。
と言うか厳密に言えば応急処置以外は無理ですね。

例えば剥がれてきたシームテープを『シームグリップ』という接着剤で補修する事はできますので、一時的に浸水は防げます。
しかし、シームテープの他の部分やウェア全体で目に見えない劣化は発生していますので『完全補修』というのは出来ません。
(シームグリップの役目は一時的な補修と、使用前のシーム部分の補強です。)

なので、ウェアのメンテナンスはキチンとやらないと取り返しの付かない事になりますよ!!

色々大事な点はありますが、加水分解対策においては特に『乾かす』ことと『保管の際は高温多湿は避ける』というのは非常に大事です。

濡れたままバッグに密閉して車に放置なんて言語道断!!っていうのがこのログを読んで貰えばわかってもらえると思います。

また、さっきのスニーカーの話でも少し触れましたが、実は加水分解は仕舞っている時にも発生しやすいんです。
(スニーカーなんかは定期的に履いてるほうが発生しにくいです)

なのでウェアの加水分解に対してのご相談やご質問が多いのは、大体季節の変わり目、特に春ですね。

・渓流が解禁したのでウェーダー履いたら水が漏れる。
・暖かくなって久し振りにネオプレーンから透湿タイプに変えたら水が漏れる。
(初冬には逆パターンもよくあります。)
・昨年ウェーディングシーズン終盤に買って、数回使って仕舞っていたウェーダーが今シーズン初使用で漏れた。
・時期的に防寒ウェアからレインウェアに変えたら水が漏れる
…etc

具体的にはこういった内容のご相談を頂く事がよくありますが、保管中の加水分解が原因となっている可能性があります。
(あれ?っと思ったときは弊社までお気軽にご相談下さい。)

『大して使ってないのに』というお話も頂く事もありますが、使用頻度と加水分解による劣化は必ずしも比例しないのも難しいところですね。
(むしろよく使っていたほうが加水分解は発生しにくかったりします)

加水分解による劣化を完全に防ぐ事は出来ませんが、下記の事に気を付けて頂ければ随分と加水分解による劣化を少なくすることは出来ると思います。

・使用後のウェア(ウェーダー)はしっかり乾かす
・保管時は高温多湿な場所は避ける
・保管時は乾燥剤等を使用して湿気を避ける
・濡れた状態で密閉されたバッグ等に入れ、長い時間置かない
・ちょこちょこ使用する(保管しっぱなしにしない)

この辺りは最低限ご注意いただければと思います。

『連日の釣行で乾かす暇がない!!』という方は乾燥機や布団乾燥機を上手く活用される事をオススメします。

という事で今回は随分と長くなりましたが、加水分解とその原因、対処法についてお話してきました。

まだまだ梅雨明け前でジメジメとした日が続くので、是非皆様メンテナンスはお忘れなく!!

それでは今日はこの辺で。

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