【短期連載】Akane88F(アカネ88F)完成への道③ ~魚を寄せるアクションの秘密編~

皆様こんにちは!!
コジマです。

本日は【短期連載】Akane88F(アカネ88F)完成への道!!


先日発見した『ホットドッグ』完全体Ver.!奥の突貫Ver.と比べると見事な仕上がり♪

前回はAkane88Fのスペックと特徴について大まかに触れました。

前回までのブログはこちら↓
【2025新製品】天草生まれのトッププラグ!!『Akane88F』に要注目!!
【短期連載】Akane88F(アカネ88F)完成への道① ~全ての始まり『ホットドッグ』との出会い編~
【短期連載】Akane88F(アカネ88F)完成への道② ~スペック&特徴編~


Akane88F(アカネ88F)
length:88㎜ weight:14g
type:トップウォーターペンシル
hook:#5 ring:#4
action:テーブルターン、ドッグウォーク

range:水面~水面直下

アクション&解説動画はこちら↓

今回はアカネ88Fの特徴の中でも『魚を寄せるアクションの秘密』を解説していきたいと思います!!

ちょっと長いですがお付き合いくださいw

まずはアカネ88Fの特徴をおさらいしましょう。

①大場所、荒れた海面でも魚を寄せるパワー
②固定重心9㎝クラスとは思えない抜群の飛距離
③チヌはもちろん他の大型魚でも安心のヘビーデューティー仕様

この3点が大きな特徴になります。

今回はこの中で①の『大場所、荒れた海面でも魚を寄せるパワー』について話していきましょう。

アカネ88Fの最も特徴的な部分と言えるのがアクションのパワーです。

ペンシルなので左右に首を振る、いわゆるドッグウォークアクションなんですが、アカネは『ただ水面を滑っているだけ』のアクションではなく垂直に近い浮き姿勢から水面を叩きながら下(水面下)へ、下へとアクションのパワーを伝えていくドックウォークなんです。

そのパワフルなアクションの要素は

【1】逆三角形のボディ形状と丸みのあるヘッド部
【2】水面を叩く垂直に近い浮き姿勢
【3】しっかりボディーが水中に入るアクション

です。

このアクションや3つの要素はオリジナルの『ホットドッグ』の頃からのコンセプトとしては出来上がっておりました。

そしてアカネ88Fとしてもそれを継承した形になっております。

それでは3つの要素を説明していくにあたり、上に貼ってある水中動画を見ながら進めましょう。

まず【1】に関しては1:09あたりをご覧ください。

アカネのボディはご覧の通り逆三角形になっています。


アカネの特徴である逆三角形ボディ

これによりボディ側面にフラット面ができ、そのフラット面でスライドしながら水を強く押すんです。


水を押すフラットなサイド面と丸みのあるヘッド形状

そして更にヘッド形状に丸みを持たせ敢えて水に対しての抵抗感を増やすことでより大きく水を動かします。

イメージとしては水を切り裂くのではなく『水を掴む』ような感覚です。

この逆三角形ボディと丸みのあるヘッド形状により水を強く大きく動かすんです!!

続いて【2】に関しては0:47あたりをご覧ください。

アカネの浮き姿勢は約15度くらいの傾きの垂直に近い浮き姿勢です。


実際の浮き姿勢

ですので、アクション時にヘッド部で水を叩くようにして左右にターンします。

それにより水を動かすのはもちろん、フロントにカップが無いにもかかわらずターン時に大きな泡と波紋、音が発生します。

0:55あたりを見ていただくとターンの際にしっかりと泡と波紋は発生しているのがわかるかと思います。


ターンの際に大きな泡が発生!!

【3】に関しては1:20~1:52あたりをご覧ください。
(特に1:26と1:40からのスロー映像が分かりやすいと思います)

この映像を見ていただくとアクション時にしっかり水を叩きながらボディーが水中に入っていることがわかると思います。


前方からの映像

後方からの映像

また、ボディがヒラを打ちながらスライドしているのも特徴です。


ちょっと見づらいですがボディが傾きヒラを打ちながらスライド

これにより水面を滑るだけのアクションでは出来ない、しっかり水を押して水中にパワーを伝えるアクションを実現しています。

しかもしっかりと水中にボディは入っているんですが、頭~背中で水面に引き波が出ておりトップウォーターらしい水面でのアピールも備えています。


泡に加え波紋や引き波も出てますね♪


ボディは水中、でも頭~背中で水面に引き波を作りながらスライド!!

また、アクション時にボディが水中に入る事でペンシルが苦手とする風や波による水面の乱れ(いわゆるラフウォーター)に強いのもアカネの特筆すべき特徴です!!

ボディが水中に入ることで『水面の波の一枚下』をアクションさせられるので、ラフウォーターでもアクションが破綻することなくコントロールでき、さらにアクションのパワーでしっかりチヌにアピールすることが出来ます。

これ、実は結構大事な要素で、基本的に警戒心の強いチヌは多少荒れ気味の方が魚の反応が良くなります。

ただ、5~6㎝の小型プラグだと荒れ気味の時はコントロールしにくく、アピール力的にも荒れた水面に存在が打ち消され負けてしまいます。

なのでせっかく反応が良くなる状況になったのに、逆にルアーの魅力が打ち消されてしまうという勿体ない状況になってしまいます…

そんな状況でもアカネならしっかりチヌにアピールすることが出来るんです♪

という感じで、この【1】、【2】、【3】の要素が上手く噛み合う事でアカネの最大の特徴である『大場所、荒れた海面でも魚を寄せるパワー』が生まれるんですね!!

それに加え88mm、14gのボディサイズ。

チヌ用ペンシルでも最強クラスのアピール力だと思います♪

アピール力が強い=活性が高い時がメイン』と思われがちですがそんなこともなくて、渋い時でもフッキングまで至らずともアピール力につられ魚が出てくること多く、そうなると魚がどこから出てくるのか?出てきた魚の様子はどうか?など次の一手への判断材料となります。

つまりその日の状況を見極めやすくなる、つまりサーチベイトととしての役割も担う訳です!!

そして時にはデカくて強いアクションがヤル気の無い魚にスイッチを入れることも!!

これこそが『大型ルアー・強アクションだからこそできること』なんです!!

と、こんな感じで『魚を寄せるアクションの秘密』を解説させていただきました。

ちょっと余談的な話ですが、ペンシルの首振りアクションはどれも左右に首を振るんですが、ただ首を振っていればいいってもんじゃありません。

個人的にコジマは元トッパー(水面系偏愛主義)なので、ペンシルの首振りアクションについてはちょっとこだわりがあります。

ペンシルと一口に言ってもそのアクションは実に様々で、スライドの足が長いもの(いわゆるスケーティング)・短いのもの、アクションが規則的なもの、不規則に動いたりダイブしたりするもの(パニックアクション)、後ろを向く程ターンするもの(テーブルターン)、前に前に水を切っていくもの…まあまあ色々あります。

アカネ88Fの首振りはスライド幅が大き過ぎない移動距離を抑えたテーブルターンで、浮力が強くアクションレスポンスも良いのに喫水が低くアクション時も水中に入るのでミスバイトも少ない、といったチヌには非常に相性の良いアクションではないかと思います♪

そしてこのアクションを最大限引き出すにはちょっとタックルセッティングやアクションの付け方にコツがいるので、その辺はまた後日解説します。

なんせ癖ツヨなルアーですからね(笑)

といった感じで今日はこの辺で。

 

 

 

 

 

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