Pazdesignフィールドテスター小助川です。
最近ハマりにハマっています霞ヶ浦水系、常陸利根川での釣果に大きく貢献している「マッチボウ120F」の使用解説をして欲しい!と、コージーから伝達がありましたので、この場をお借りして報告致します。
その前に、淡水水域でほぼ流れがなく、その様なシチュエーションも想定し作られてはいないマッチボウ120Fですが、こんなにシーバスの反応が得られるとは思わず、考案した本人が驚いているのは事実です。
事の始まりはボートでの釣行。
岸にキャストしブレイクでヒット。
マッチボウ120Fがはまり連続ヒットを体験する事が出来ました。
「この位置で釣れるなら岸からでも狙えるのではないか」と思い、日を改め再度オカッパリにて挑戦してみると…
やっぱり釣れます。
ボートでの釣行の際に魚探で確認した地形から考えても「シャローが肝」と思っていましたが、どうやらその考えに間違いはなさそうです。
釣行を重ねるうえで見えてきたのが
・フィールドはほぼ淡水水域。
・上げ下げの潮の影響もほとんど感じず流れも感じにくい。
・その為か流れの力でアクションを出すルアーは不向き。
・マッチボウ120Fに対しシャローのシーバスの反応が非常に良い。
・ウォブリングの強いルアーに対しての反応も低い事。
です。
これを総合すると、マッチボウ120Fの弱々しく泳ぎ、時に動いているのか?動いていないのか?の俗に言う「蠢き(うごめき)」アクションが常陸利根川シーバスに効果大と言う事がわかりました。
とは言え、マッチボウ120Fで釣るには魚と人間との「マッチ率」を上げる事が必要です。
※マッチ率=シーバスがヒットする確率と思ってください。
マッチボウ120Fでシーバスとマッチしやすい条件が見えてきたので、それを段階的に解説したいと思います。
まず大前提としてこの釣りは「シャローの魚」がキーポイントになります。
これにもちゃんと理由があります。
広大で未知なフィールド、しかも沖に明確な流れはなく、地形変化も少ないという条件の中では、シンペンなどをフルキャストして探ろうと思っても手掛かりが無さ過ぎて心が折れます。
ましてこんな淡水の止水エリアで「そもそもここでシーバス釣れるのか?」という半信半疑な気持ちでやっているので、普通のシーバスフィールドでやるよりも更に心が折れます。
こんな手探りの場所で回遊待ちと言っても地形も水深もわからないので、そもそも回遊ルートはどこ?となりますし、自分が釣りをしている場所が粘るに値するかどうかわからないので、人間側のやる気が持続しません。
だからシャローのヤル気のある魚をこちらから探しに行くんです!!
シャローには少ないながらも護岸やその切れ目などの明確な目に見える障害物があり、そこにベイトを追い込んで捕食しようとしているヤル気のあるシーバスがいるはずです。
なので確信が持てないまま漫然と沖にキャストを繰り返すより、手前のヤル気のあるシーバスをランガンして反応を拾っていこうという作戦です。
特にヤル気のあるシーバスは水面と護岸という「壁」にベイトを追い詰めて捕食しようとするので、マッチボウ120Fのレンジやアクションが最高にマッチなんです!!
ではマッチ率を上げる条件を解説していきましょう。
①日の出~日の入り(マッチ率20%)
常陸利根川のマッチボウ120Fは日の出から日の入りが良いんです。
現状12月ですと日の出が6:30くらいで日の入りが16:30くらい。
そうなんです。
10時間も効果的なのです。
特に冬場は気温・水温が上がってくる午後~夕マズメがチャンスタイムになります。
この辺はバス釣りではよく言われる要素ですね。
逆にナイトゲームはなぜかこの釣りは反応が急に減ります。
②ヒットゾーンを意識した効率の良いキャスト(マッチ率50%)
岸から10m~15mがマッチボウ120Fでのヒットゾーンです。
ボートでの釣行時、魚探を見ると岸から15m程沖の場所でなだらかですがブレイクになっている事がわかりました。
1m ⇒ 3m ⇒ 5mといった感じです。
だいたい岸から10m沖が水深3m、岸から15m沖が水深5m。
このブレイクラインでのバイト率が高いことは間違いないです。
そこから先、バスボートなどが航行する河川中心部(浮きブイより先)までは基本フラットな地形が続きます。
(河川中心部のブレイクにはショアからは届く距離ではありません)
なのでわざわざ遠投して探る必要はない事がわかりました。
マッチボウ120Fを20~30m程キャストし15~20m程巻いたら回収し、再度キャストし巻く、回収を繰り返せば良いだけです。
それだけでやる気満々の元気なシーバスがバイトしてきます。
60mも飛ばす必要はないと思います。
45mも巻く必要はありません。
ヒットゾーンは手前15m付近ですから。
③ウォーキング&キャスティング(マッチ率75%)
縦のヒットゾーンは②で紹介した通り。
そして横方向は基本はランガンです。
キャストは1か所につき2~3回です。
そしてまた数歩進みます。
数歩進んでキャスト。
数歩進んでキャストの繰り返しです。
15年以上バス釣りをしてきた血が騒ぎます。
シーバスの場合、魚の回遊を待つ事が多く、一か所でひたすらルアーをキャストし続ける事が大半です。
しかし前述した通り、常陸利根川は広大なエリアの為、魚を絞り切るのが難しいと思います。
であれば、自分が動きエサを求めているシーバスを探したほうが効率が良いのだと考えました。
ウォーキングしてからキャスティングの繰り返し。
常にこちらから仕掛けてシーバスとの出会い率アップです。
実際にほとんどの釣果がこのウォーキング&キャスティングで出ているので、信頼度は高いと思います。
また、マッチボウは巻いている時の引き抵抗も少なく、テンポよく攻めれるためサーチベイトとしても使うにあたっての利点の一つですね。
また、何が沈んでいるかわからない初場所で根掛かりのストレス無く探れるので非常にリズムが良いです。
(ランガンで発見した先人残した足跡。この立ち位置はポイントなのだろうか?数時間キャストを繰り返すがノーバイト・・・)
④当たりカラー伝授(マッチ率95%)
「淡水域ではゴールド系が強い」の定説通り、確かにゴールド系が強いです。
メインベイトはイナッコや淡水サヨリ。
マッチするカラーは「ボラ」などのシルバー系も反応はしますが、圧倒的にゴールド系への反応が良いです。
特に「S・G・R」と「ゴージャス90」。
今まで自分の行くフィールドで出番が少なかったカラー「S・G・R」(東北テスター鈴木氏考案カラー)が見事に爆発しました。
これ気が付いてからはS・G・R劇場の始まりです!!
キャスティング日本橋の杉山くん。自分以外でも証明してくれたナイスマッチな1本!!
また「ゴージャス90」はピンクヘッドとピンクベリーのアピール力で、朝まず目や夕まず目、強く濁りの入った状況下でも効果を発揮します。
マッチ率を上げたかったらまずは「当たりカラー」の「ゴージャス90」、「S・G・R」は絶対に持って行かれる事をお勧めします。
⑤信じる者は救われる(マッチ率100%)
ここまできたら後は行動に移すのみです。
諦めずに投げ続けストップフィッシング10分前に釣ったコージー。
実際にマッチボウ120Fを使ってみてください。
そして是非、マッチボウ120Fの潜在能力に驚かされちゃって下さい。
このパターンで1匹釣れないと信じきれないとは思いますが、歩いてキャストを繰り返してみて下さい。
リトリーブ速度は、ほぼ止水域だけあって調整は要りません。
自分はローギアですがハイギアの方が大半化と思いますが、ご自身にストレスが掛からないぐらいの速度で構いません。
何匹かヒットすれば食わせの速度もわかって来ますので、それまでは巻きやすい速度で探ってみてください。
ちょっと長くなりましたが、霞ケ浦水系シーバスに行く際は参考にしていただければ幸いです。
冷え込みもだいぶ厳しくなってきたのでいつまでシャローに魚が残ってくれるかわからない部分はありますが、どうやらフィールドとしては年間通して釣れるみたいです。
まだまだ開拓しがいのあるフィールドですね。
2024年は色々なシーズンで通ってみたいと思います。
※霞ケ浦水系だけではありませんが、駐車スペースや夜間の騒音などには注意しましょう。
元々シーバスアングラーの多い地域ではありませんので、バスアングラーの方やへら釣り・コイ釣りの方など、違う魚種の釣りの方との距離感や釣り進む方向などトラブルにならないよう気を付けてお互いが気持ち良く釣りが出来るように心掛けましょう。
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