フローティングベストのお話 その2 『そもそも何故フローティングベストが必要なのか?』

 

皆様こんにちは!!
コジマです。

シーズンど真ん中なんで、レポートがドンドン届いたり、告知だったり、新商品だったりと、ログの内容が溜まり過ぎて嬉しい悲鳴をあげております。

そんなシーズンど真ん中なので、先週に引き続き『フローティングベストのお話』でございます。

前回は弊社のフローティングベスト各種のお話をざっくりとしました。
※前回のログはこちら

で、今回からは細かい仕様えをお伝えしよう…かと思ったんですが、ここで一つ大事な事を。

なんでフローティングベストって着ないといけないの?

これをお話しないのに、フローティングベスト云々言っても始まらないので、これについてお話しましょう。
※あくまでも基本的なお話です。

まず、そもそもフローティングベストを着用するのは何の為か?

来年2月から船舶上では救命胴衣の着用が法的に義務化されますが、おかっぱりに関しては現時点では『努力義務』ですので、『着けるように努めなくてはならない』という規定で、法的に罰則がある訳ではありません。

罰則は無いにも関わらず、何故これほどまでに着用を呼びかけるのか?

それはズバリ『落水時の生存率を高める為』でしょう。

その他の機能やら何やらのアレコレはその後です。

最近は随分着用の意識が高まっており、海での釣りではフローティングベストの着用率は随分上がっているとは思います。

しかしながらSNS等を見ると、テトラでの釣りや割と高い防波堤の割と危険度の高い釣りでも、まだまだ着用してない方も見受けられます。

『インスタ映え』気にする前にフローティングベスト着ましょうね!!

まあ、着ける着けないの線引きって難しい部分も多いですが、水深、流れ、波、堤防等落水時に上がる場所が無い等の影響を考えると最早海釣りは必須でしょうね。

淡水でも本流域のトラウトや湖、ダム、野池も野ダムタイプや皿池タイプのように、岸から急に深くなるような場所は着用をオススメします。

ちなみに海上保安庁発表の資料によると船舶上からの落水事故は救命胴衣非着用者の死亡率は約4倍だそうです。
※資料へのリンクはこちら

この資料を見る限り、おかっぱりでも非着用者の死亡率は着用者の1.5倍ほどになっています。
※この資料は『海中転落者』という括りなので、全て釣り人という訳ではありません。

もちろん、着用していても死亡してしまう事もありますが、非着用者に比べれば助かる可能性は高い事はこの資料で一目瞭然ですね。

あと、数年前にフィッシングショーでプロアングラーの方(誰か忘れちゃいましたが…)が、『着用することで、生きてる死んでるは別にして、家族のもとに帰れる率は大きく上がります』と言われていたのが印象的でしたが、その通りだと思います。

フローティングベストを着用していれば、生死に関わらずある程度の時間は浮いています。
※浮力の目安は基本的に『一定時間頭部が水から出ている状態』です。

ということは陸に流れ着く確率や、浮いているところを発見してもらえる確率はグンと上がるでしょう。
帰ってもこない、遺体も発見できないという最悪の事態が発生する確率を減らせます。

余談ですが、私は万が一の時の為に必ず釣行時は身分証の入った財布を持ち歩きます。
そうすることで身元が確認できますから。

幸いにも臆病な性格のお陰で、私は今まで大きな落水事故や波にさらわれたり流されたりはありませんが、それでもウェーディング中にすっ転んだりはよくします。

その時にいつも思うのが、『この後、浮く』という気持ちの余裕は本当に大きいという事です。
深みに嵌った時にも、『この後浮くから、一旦落ち着こう』と思えると随分と冷静になれるものです。
当然、正しく着用している事が前提です。
※フローティングベストの正しい着用法はこちら

つまり、フローティングベストを着ているとパニックなる可能性が低いという事です。

落水時や転倒時に一番良くないのがパニックに陥る事だと思います。

頭まで水に沈み、パニックになって前後不覚になれば水面がどちらか?岸がどちらか?それすらもわからなくなり、焦れば焦るほどに水を飲み、体力を消耗します。

フローティングベスト着用時に落水、転倒したときの基本は、『落ち着いてベストの浮力にまかせ一旦浮かぶ』です。
これで気持ちと体勢を落ち着かせて、岸の方向や上がる場所の有無等の状況を確認しましょう。

そして自分の力ではどうにもならない時は無理せず速やかに局番無しの『118』へ連絡し、助けを求めて下さい。
もちろん、落水し溺れている人を発見した時も同様です。

海のもしもは『118』

これを忘れずに。

こういう事も考えると、やはり釣行は2名以上で行くのが好ましいですね。

海難事故に限らずですが、死亡事故は家族はもちろん、友人、知人、沢山の人を悲しませます。
悲しみも当然ですが、現実的なことを言えば、社会人であれば職場にも迷惑かけますし、フィールドにも釣り禁止等何らかの影響を与えます。

自分一人で済む事ではないんです。

全ての事故を防ぐ事は出来ませんが、フローティングベストを着用する事で防げる事は多いと思います。

このログをご覧の方は既に着用されている方が殆どだとおもいますんで、これから始める方や、着用していない方に着用を勧めてあげてください。

楽しい釣りを、いつまでも楽しく出来るように皆様のご協力もお願いします。

それでは今日はこの辺で。

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手軽な釣りも安全対策を(フローティングベストの正しい着用法もあります)  佐藤直樹

 

皆様こんにちは!!
コジマです。

いつも金曜日に掲載しているテスターログですが、今回の佐藤直樹さんの記事がラフトポーチのお話だったので、毎月掲載している『フローティングベストの正しい着用法』と一緒にご覧いただこうと思います。

『フローティングベストの正しい着用法』の記事はこちら。

以下、佐藤さんのログです↓↓↓

釣りばかり行ってるパズデザインテスター佐藤です。
今日はちょっといつもと違う感じで・・・。

私は、テスターになって各紙面はもちろん、プライベートな釣行においても意識的にライフジャケットの着用を心掛けています。

船は当たり前なんですが、実は『オカッパリ』って法規上の規制はないし、努力義務的な所があって比較的緩いのかなと・・・。

でも、落水事故とか目にしたり、落水した事を考えると水辺のレジャーを楽しむ上で、ライフジャケットは絶対に付けるべきだと思うんです。

シーバスや青物、サーフ、磯でやってる人達には、ゲームベスト的なフローティングベストって割と浸透しています。

だけどライトルアーとかオカッパリのバス、堤防ちょい投げ的な手軽な釣りって、ライフジャケットの着用比率ってものすっごく低いですよね。

膨張式のベストやウエストタイプも、夏は暑いし、煩わしいのはわかる。

そこで、もっと手軽に、煩わしくなくて、釣り人以外に見られても恥ずかしくない!という事で今年から導入したのがコレ!

SLV-026 PSL RAFT POUCH V 

ポーチ式の水感知式・膨張式救命浮輪。
水に濡れると浮輪が出てきます。

着用するとこんな感じ。

膨張式でもかなり小型な方で、腰回りをぐるっとホールドされてしまうウエストタイプに比べて、コンパクトなので腰回りが超快適。
手軽な軽装なオカッパリにはこれでしょ!

近所でナマズを釣った時はベストタイプ。
でも暑い夏が来たらちょっと・・・って考えてました。
だからこのポーチタイプで夏も快適に!

また、このラフトポーチにはベストやウエストタイプにはないメリットがいくつかあります。

・『投げる!』
おぼれている人がいたら躊躇なく投げましょう。
この商品、分類的には「救命胴衣」ではなく「救命浮輪」なんです。

おぼれている人を助けに行くのは実はとっても危険なんです。

「溺れる者藁をも掴む」という通り、おぼれている人は必死に何かにしがみつこうとします。
これにより救助に向かった人がしがみつかれ、身動きが取れなくなり、結果二人とも亡くなるという事は珍しくありません。

なので、釣り以外の場合の水辺のレジャーの際でも荷物に一つ入れておけば、咄嗟の時の人命救助に大いに役立ちます。

・『本体とベルトが分離できる』
ギンバルやファイティングパックフィッシングサポートベルト、ウエストバッグ等にも取り付け可能。これで使う幅も広がりますね。
※2018年2月1日より『船釣り(ボート含む)』においてこのタイプの自動膨張式救命浮輪は使用できません。

カラビナでバッグやズボンのベルトループにぶら下げたりもできますし。

また、ベルトを外して持ち運べば釣り以外のレジャーに持っていく時も邪魔になりにくと思います。

お値段は決して安くはないけれど…安全を考えたら付けても損はないと思うんです。

もしいつも着用してないなって思った人は考えてみてください。楽しい釣りを悲しい思い出にして欲しくないですからね。

 

 

 

 

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ライフジャケットの着用義務範囲の拡大について。

 

皆様こんにちは!!
コジマです。皆様、ご存知でしょうか?最近、巷で話題になっております

『ライフジャケットの着用義務範囲の拡大』

最近SNS等でも取り上げられていますので、目にした方も多いと思います。

ただですね、どうにも詳細がわかりにくいという事でユーザー様、小売店様から沢山のご質問を頂きますので、ここでお知らせさせていただきます。

ちなみにこの法律、とても簡潔に申しますと

『2018年2月1日より全ての小型船舶の乗船者にライフジャケットの着用を義務化する』
(実際に処罰されるのは2022年2月1日より)

という法律です。
詳しくはこちら(国土交通省HP)

これに伴い、遊漁船では国土交通省認可モデルのライフジャケット(救命胴衣)を着用していないと(船長が)処罰の対象になります。
※2018/1/30追記:国土交通省認可モデルのType-A(水域によってはDも可)の救命胴衣が適応モデルとなります。

ちなみに国土交通省認可モデルというのはこちらの通称『さくらマーク』が付いているモデルです。


出典:国土交通省HPより

で、皆様よりご質問頂くのは

このマークが付いてないものは使えないの?
おかっぱりは…?
渡船は…?

です。

この点に関して窓口である高階救命胴衣社にあらためて確認したところ、まず一つ。

現時点でおかっぱりにはこの法律は適用されません。

義務ではないですが、もちろん安全対策として着用する事を前提としての話ですが、おかっぱりに関しては国土交通省認定モデルでないライフジャケットでも処罰の対象にはなりません。

つまり、コンプリートⅣ等のゲームベストも継続してお使い頂けます。

そして一旦船に乗る渡船ですが

この法律は適用されません。

沖堤、沖磯ともに国土交通省認可モデルでないライフジャケットでも処罰の対象にはなりません。
※ライフジャケット自体の着用は義務ですので沖堤、沖磯で着用していない場合、処罰の対象になる事もあります。

という事で、おかっぱりと渡船利用での沖堤、沖磯等での釣行は『さくらマーク』無しでもちゃんと浮力が確保されているものであれば問題はありません。

そして、『このマークが付いてないと使えないの?』というご質問に対しては

船釣りで使われるのであれば、付いていないと処罰の対象になります。

今回の法改正は『小型船舶乗船者の』ライフジャケット着用義務範囲拡大ですので、船で釣りをされる方は対象になります。

2018年2月1日からの施行ですが、認知期間が4年間ありますので実質処罰されるのは2022年2月1日からになりますので、船やボートで釣りをされる方は、それまでに認定モデルへの移行を行って下さい。

今回の法改正は小型船舶を対象としたものでしたが、それに係わらず釣行の際は必ずライフジャケットの着用をお願い致します。

処罰の対象じゃないから着用しなくていいという事ではありませんからね!!

着用時の生存率は確実に非着用時よりもアップします。

釣りが楽しい遊びであり続けられるように、必ずライフジャケットは着用しましょう!!

 

 

 

 

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