皆様こんにちは!!
コジマです。
本日はウェアの基礎知識講座⑯です。
今回は『家までは?裏は?釣行後のウェーダーってどうするの? ~その②~』をお送りします。
前回は釣行後のウェーダーの持ち帰り方をご紹介いたしました。
※前回のログはこちら。
今回は家に到着してからのメンテナンス法をご紹介致します。
前回、中が蒸れないように持ち帰ってもらうという所まではご説明しておりましたが、今回はそこから先です。
ここからはブーツタイプとソックスタイプでは随分勝手が変わってきます。
なので、まずはソックスタイプから先にご説明致します。
釣行後裏返しで持って帰ってきたソックスウェーダー。
帰り着いたらそのまま裏側を水で流します。
ちなみに、裏側を洗う頻度は季節や使用時間によって異なります。
私も汗をかきやすいこの時期は毎回裏まで洗っていますが、解禁当初などの時期はウェーダー内の再結露具合を見ながら2~3回使ったら洗うような感じです。
あと、注意点としては裏側は表に比べるとデリケートですので、あまり擦ったりはしないで下さい。
あくまで流水で流す程度で充分です。
そして流し終わったら1日程度風通しの良い日陰でしっかりと乾燥させます。
(ソックス部分が乾いていればOK)
乾いたら次は表…ではなくて、コチラ!!
間も無く発売の新製品『ニューバクテリアウト』!!
こちらは食品にも使用できる100%植物由来の発酵アルコールを主原料とした除菌スプレーです。
これをスプレーしておけばカビや臭いの原因となる菌の発生や繁殖を防ぐことができます。
これをウェーダーの裏面に満遍なく吹きかけ、乾かします。
(エタノールが60%近く入っていますので、割とすぐに乾きます)
ここまできたら引っ繰り返して表側を洗って下さい。
表側は基本的には流水でしっかりと流します。
そして、汚れが酷い部分は柔らかいスポンジにウェア用の洗剤や洗濯洗剤を含ませて軽く擦るようにして洗います。
洗い終わったら裏側同様に風通しの良い日陰でしっかりと乾かします。
(撥水が切れているようであれば、このタイミングで復活させましょう。)
※ウェーダーの撥水復活についてはこちら。
で、ここまでの流れの最大のポイントですが…
帰ってきてなるべく間をおかずにやる事!!
です。
蒸れている状態、汚れている状態はウェーダーにとって非常に良くない環境です。
なるべくその状態で長く保管しない事が最大のポイントになります。
疲れているとは思いますが、帰ってきた日に裏側を洗って干すまでの作業は進めたいところです。
さて、次はブーツタイプ。
ブーツタイプはソックスタイプと違い裏返すことができません。
なので丸洗いは難しいので、この状態で持ち帰ってきたら濡らして固く絞った柔らかい布で内側を軽く拭きます。
(ゴシゴシ擦らないように注意!!)
そしてその後はこちらにもバクテリアアウトをスプレーして乾かします。
(ブーツ内が再結露や汗で湿っている場合は長めに乾かしましょう)
で、内側が乾いたらソックスタイプ同様に外側を洗います。
基本的な洗い方はソックスタイプと同じですが、ブーツタイプの特徴としては足底の『フェルト』。
(ラジアルソールの場合を除く)
このフェルトもしっかりと洗っておかないとヘドロなどが繊維に染みつき、臭いの原因になります。
フェルト部分を洗う際はシャワーヘッドをジェットタイプにしたり、ホースの先端を指で押さえたりして強い水圧を掛けてしっかりと洗いましょう。
あとはソックスタイプ同様に必要に応じて撥水を復活させ乾かします。
ここで一つ問題なのが、ブーツタイプを使用される方は『連日使用される事が多い』という事です。
『毎日2~3時間』という釣行が多い方の場合、ウェーダーを乾かしている暇がありません。
正直に言いますと、透湿タイプのウェーダーにおいてはこの使用方法が一番過酷で痛みが早いのが事実です。
前回も述べましたが、透湿タイプのウェアの天敵は水分による加水分解です。
乾かない状況が何日も続くと言うのはウェーダー、レインに係わらず最も過酷で痛みやすい状況と言っても過言ではありません。
なので『連日使用される事が多い』という方は、面倒ですがなるべく
・車に乗せたままにしない
・毎回真水で流して夜の間だけでも干す
こちらを実践して下さい。
もしくは出費は痛手ですが、もう1本ウェーダーをご購入頂きローテーションして頂くのもオススメです。
また、透湿タイプよりも使用中は蒸れますがPVCタイプのほうが加水分解には強いので選択肢としてはアリだと思います。
という感じで最後は少しメンテナンスとは離れた内容になりましたが、釣行後のウェーダーの取り扱い方についてご紹介してみました。
どうでしょうか、ご参考になりましたでしょうか?
次回は今回、前回と良く出てきた『加水分解』について細かく解説していきたいと思います。
湿度の多い今時期によくやってしまう『加水分解による劣化』についてのお話です。
それでは今日はこの辺で。
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