ウェアの基礎知識講座22『臭くなる前にやりましょう!!フローティングベストの洗い方!!』

 

皆様こんにちは!!
コジマです。

本日はウェアの基礎知識講座22です。

前回はレインウェアのファスナーのお話をしました。
※前回のログはこちら。 

今回は『臭くなる前やろう!!フローティングベストの洗い方!!』です。

これも結構ご質問いただく内容でして、大体梅雨時期から夏にかけてお問い合わせが増えます。

それはやっぱり、臭くなってくるからでしょうw
※個人的見解です

乾いてるときはあまり気にならなくても、雨や汗で濡れると一気にやってくるあの香り…

まあ、消臭関係の方は専門じゃないんで特にお話することはありませんが、『どうやって洗うの?』、『どのタイミングで洗うの?』という疑問に対して解説していきたいと思います。

まず洗い方ですが、弊社のフローティングベストには3種類の生地が使われています。
(FTGストリームベストシリーズを除く)

・コンプリートシリーズ、アルティメットシリーズ
→500Dコーデュラリップストップ(ポリエステル)
※『コーデュラ』はデュポン社の商標です。

・ウェーディングゲームベストシリーズ
→高強度ポリエステル

・スーパーライトベスト
→リップストップナイロン

細かい性質は今度お話しするとして、強度の順番で言えば…

500Dコーデュラ>高強度ポリエステル>リップストップナイロン

となります。

コーデュラや高強度ポリエステルは擦れに非常に強い素材ですので、洗う時もあまり細かい事は気にしなくても大丈夫です(笑)

リップストップナイロンは『引き裂き』には強いですが、擦れはについては前記の2種類ほど強くないので、タワシでゴシゴシなんかは止めた方が良いと思います。
(その分生地自体が軽いというメリットがあります)

で、洗い方の基本ですが、洗い方は汚れの度合いによります。

オカッパリしかしないような方は、そんなに汚れることも少ないので、波を被ったり雨が降った時なんかに、水道水で全体を流して日陰でしっかり乾かせば基本大丈夫です。
(スーパーライトベストなんかも基本これでOKです)


全体に水を掛けて塩分を抜くイメージで。

問題はがっつりウェーディングする方、あと、割と波を浴びるような環境でされる方(磯とか)。

ベストが海水に浸かってたりしますんで、塩分で段々白っぽくなってきたり、海水のバクテリアで臭いが出てきたりします。

水質の悪い場所でのウェーディングなんかだとそれにプラスして、水面に浮いてる謎の油なんかが付着することもあります。

そうなったら本腰入れて洗いましょう!!!!

まずは本体から浮力体を取り外します。


前後共に本体下側の面ファスナー(いわゆるマジックテープ)部から取り出し可能です。
(浮力体も水を掛けて洗えます)

そしたらタライに水を溜め、ベストを放り込み、洗濯洗剤を適量投入します。
(リバイベックスのプロクリーナーも使えます)

この時のポイントは、写真のようにドリンクホルダーやプライヤーホルダー等、ポーチ等のパーツ類は外して個別に洗ったほうが細かい部分もあらえるんで良いと思います。

そしてあとは手で押し洗いして貰えばOK。
汚れの酷い所はブラシやタワシを使ってしっかり洗いましょう!!

洗い終わったら綺麗にすすいで、風通しのいい日陰でしっかり乾かせば完了です。

そしてここで最大限の注意を!!!!!

乾かしてる時に浮力材を無くす人が結構います(笑)
ちゃんと浮力体の所在を確認して干しましょう!!
風で飛ばしてしまう方が結構います。
※無くした場合は浮力体は別売りでありますのでお問い合わせ下さい。
旧タイプのですと浮力体パーツの販売も終了しているものありますが何卒ご了承ください。

という感じで、ベストの洗濯完了です。

ちなみに荒業ですが、ネットに入れて洗濯機で洗濯も出来なくはありません。

その時は

・必ず浮力体は抜く
・パーツ類は全部外す
・ファスナーは全部閉める
・弱や時短で洗う
・漂白剤はNG(使う際は自己責任)

を必ず守って下さい。
まあ、手洗いのほうが家族からの視線も痛くないのでオススメです。

最後に個人的な洗うタイミングですが、雨で濡れたときやウェーディングでベストが漬かった時は毎回最低水洗いまではします。

そして水質的にちょっとな…と思う場所でやった場合はタライを使ってしっかり洗います。

できれば臭いを発する前にやって欲しいですけど、仮に既に臭いを発しているようであれば即刻洗いましょう!!!!

以上、フローティングベストの洗い方でした。

それでは今日はこの辺で。

次回は『防風フィルムって何だ?』をお送りします。

 

 

 

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ウェアの基礎知識講座21『ファスナーのお話~その③レインウェア編~』

 

皆様こんにちは!!
コジマです。

本日はウェアの基礎知識講座21です。

前回はベストに使用しているファスナーの種類についてお話しました。
※前回のログはこちら。 

今回は『ファスナーのお話~その③レインウェア編~』です。

レインウェアに使われているファスナーもベスト同様にとりあえず付いている訳ではありません。

使用されているファスナーは止水が多いですが、モデルや価格帯によってビスロンやコイルファスナーも使われます。

メインのファスナーに使用されるが多いのは止水ファスナーです。

これはやはり『水の浸入を防ぐ』という意味合いが強く、ゴアテックス社の製品でも『プロ』と呼ばれるランクには必ず止水ファスナー(もしくは防水ファスナー)が採用されている事からも、ビスロンやコイルを使ったモデルよりも防水性能のアップにつながっています。

ただ、あくまで『止水』なので最終的に水が入るというお話は前回のログやレインウェアの回でお話しましたね。

じゃあ、どうやって水の浸入を防いでいるか?


ファスナーの後ろのにあるこの部分。

実はこの部分が止水ファスナーから染み込んできた水で体が濡れるのを防いでいるんです。

だから体が濡れないんですね♪
ちなみに止水ファスナーのポケットは中に水が入ってきますので過信しないで下さい。
(レインウェアは『体を濡らさない』ことを目的として作られています)

あと止水ファスナーはほとんどの場合、『裏使い』と言ってテープとエレメントの裏側が表側にくるような使い方をしています。


裏使い


本来の表側

そうすることで、止水ファスナー特有の光沢が表に出ますのでデザイン的なアクセントにもなりますし、エレメントのデコボコが表にこないので引っ掛かりも少なくなります。

また、止水ファスナーのモデルよりは防水性能は落ちますが、ビスロンやコイルでもこのような前立てを付けることで、水の進入を防いでいます。


BS2.5レイヤーレインジャケット

ビスロンやコイルはしなやかで軽いので、2.5レイヤーや2レイヤーのレインウェアに使われることが多いです。

このように用途別にファスナーを使っていますが、レインウェアにおいてベストよりも気をつけないといけないのはポケットという存在です。

ポケットというのは、ウェアにポケット用のファスナー付けたら出来上がりというものではありません。

ポケットを作るということは『物を入れる袋の部分』をウェアに作らないといけません。

まずこちらの写真をご覧下さい。


ストレッチレインジャケットの左胸内側の写真です。

内ポケットの小窓の周りに濃いグレーの帯がみえますが、これがシームテープです。
シームテープがあるということは縫い目があるということです。

つまり左胸は内ポケットを付ける為にこの長方形の布を本体生地に縫い付けているということですね。

さらに小窓の中にシームテープが見えますが、これは何の縫い目かと言いますと…こちら↓

左のメインポケット!!

わかりやすく色分けするとこんな感じです。


赤色:メインポケット 青色:内ポケット

つまりこの場合、ベースの生地の上に赤色で囲んだメインポケット用の布を縫いつけ、更にその上から内ポケット用の布を縫い付けて二つの袋を作っています。

で、この時に可能な限り縫い目が重ならないように、集中しないように気をつけないとトラブルの原因となります。

そういうのを考えているのが『パタンナー』と呼ばれるウェアの型紙を作る人たちです。

この型紙を元に工場がウェアを作りますので、まさに型紙が設計図、パタンナーさんが設計士です。

『デザイナーとは違うの?』という疑問が出てくると思いますが、基本別の仕事です。
デザイナーさんのイメージをもとにパタンナーさんが型紙を作って製品になっていきます。

ちょっと話が逸れますが説明すると、端的に言えばデザイナーさんは『自分の表現』を最大限求めますが、パタンナーさんは『現実的な仕事』をします。

例えば、デザイナーさんが『ポーチの角は尖った90℃にして下さい』と言っても、布製品においてそれは現実問題不可能です。
なのでそれをデザイナーさんに『○○だから無理ですよ~』って伝えるのがパタンナーさんのお仕事です。

もちろんそこにはお互いの仕事に対して熱意や信頼があるので、お互いのベストを模索しながら物作りというのは進行していきます。

そしてPazdesignとしての一つの大きなメリットは、専属のデザイナーさんは、パタンナーもできるデザイナーさんなんです。

なので、自分の表現をしながら、それが可能か不可能かを自分で判断しながら仕事が進められるので、非常に仕事が速く、それでいて矛盾のない製品が出来上がります。

しかも我々の『あーしたい、こーしたい』を可能な限り実現してくれる熱意のある方でもあるので、私たちも感じた事をそのまま伝えることができます。

こうやって色々な方がいてくれるお陰でPazdesign製品は世に出ることが出来るので、本当に感謝です♪

とまあ話を戻しますと、レインウェアにおいて『ポケットを増やす』という事は割と簡単な話じゃありません。

まず、型紙的にその位置にポケットがつくのか?他のポケットや切り替えし部分との干渉は大丈夫か?からスタートし、漏水のリスクは?コスト的にどうか?と色々な関門があります。

この労力、リスクとコストに見合わないと判断すれば、そこにポケットは付けません。

特にレインウェアにおいては『漏水リスク』と『ポケットがあることの利便性』のバランスが最大限重要になります。

『便利だが漏水の原因になりやすい』ポケットは付けることできません。

これはレインウェアだけでなく他にも言えます。

便利だけども故障・破損の大きな原因になりそうなものは採用するのは難しくなります。

特にファスナーは塩噛み、砂噛み、スライダーの破損と色々なリスクがある事は事実です。

考え方の一例として、弊社のウェーディングシューズがずっと靴紐タイプなのはそれ故です。
(他社批判ではありません。あくまで弊社のコンセプトです。)

ファスナー付きは着脱は確かに容易ですが、ファスナーにトラブルがあれば履くことが出来なくなります。
着用中に砂を噛んで開け閉めできなくなればその日の釣りが終了です。
(履いて開かなくなった分にはまだいいですけどね)

靴紐なら予備さえ持っておけば、切れても続行可能ですし、最悪切れた部分で結び直せば応急処置にはなります。
靴紐のループが1箇所抜けても履けますが、ファスナーのエレメントが1箇所飛べばファスナーは開閉不能です。

山奥の沢でそうなったらって思うと…意外とアナログって便利なんですね(笑)

『利便性』と『破損のリスク』のバランスは物作りにおいて、常に着きまとう問題です。
オール100点なんていう素材なんて存在しませんし、仮にあっても大体そういうものはとんでもない値段だったりしますんで、現実問題採用不可です。

丈夫だけど重いとか、軽いけど壊れやすいとか、軽くて強いけど水に弱いとか、素材ってやつはそれぞれ良いトコ、悪いトコあって、それを組み合わせて物を作っています。

もちろんファスナーのその一部です。

日頃何気なく使っているパーツにも一つ一つ役割があり、採用不採用にも一つ一つ理由があるということが伝わればと思います♪

というこで、今日はこの辺で。

次回は臭いの気になるこの時期にお届けする、フローティングベストの洗い方をお伝えいたします。

 

 

 

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便利アイテムご紹介!!⑨ ~ターポリンスプラッシュバッグ~

 

皆様こんにちは!!
コジマです。

今日は『便利アイテムご紹介!!』です。

さて、今回ご紹介するアイテムはこちら↓


Sサイズのサイズ感です。

PAC-205 TPスプラッシュバッグ-(S) メーカー価格 2200円+(税)
カラー:スモーク、クリア、オレンジ
サイズ:(H)40cm×(W)28cm
※商品ページはこちら

PAC-206 TPスプラッシュバッグ-(M) メーカー価格 3500円+(税)
カラー:スモーク、クリア、オレンジ
サイズ:(H)55cm×(W)40cm※ショルダーベルト2本付き
※商品ページはこちら

PAC-207 TPスプラッシュバッグ-(L) メーカー価格 4000円+(税)
カラー:スモーク、クリア、オレンジ
サイズ:(H)68cm×(W)50cm※ショルダーベルト2本付き
※商品ページはこちら

こちら、俗に言う防水バッグです。

本体はターポリン製で、上をクルクルっと丸めてバックルで止めるタイプです。

まあ本体自体は良くあるタイプですw
だからこそ使い勝手は良いです♪
特にボートシーバスやオフショア、渓流では必需品です。

Sサイズは財布やスマホ等の濡らしたくない物や使用後のグローブ、タオルの収納に最適。

ちなみに私は一眼レフカメラ用の防水バッグとして重宝しています。


スプラッシュバッグに入れて3WAYパックベストのバックパックにイン♪
(コンプリートⅣのインナーリンクポーチにもギリギリ入ります♪※機種によります。)

MサイズとLサイズは着替えの収納にオススメです。
汗や雨で濡れたラッシュガードやTシャツ類を入れるのに使えば、周りの物を濡らさずに済みます。

出張の汚れ物入れにもいいです。

あと、この時期に欠かせない用途としては、夏フェスやライブ、海水浴やBBQ、スポーツやスポーツ観戦にもバッチリです!!

夏フェスや夏のライブは水を使った演出や、野外での開催が多くなります。
当然ライブ中に水が降ってきたり、それこそ雨や雨上がりでの開催もあるのでバッグやバッグの中身が濡れないのは有難いですよね♪

私も毎年ももクロの夏ライブでLサイズが大活躍です♪

で、写真でおわかりの通り、MサイズとLサイズにはショルダーベルトが2本付属します。

なので、リュックタイプとして使うもよし、私のように1本にして斜め掛けにしても良し。
(斜め掛けは昔流行ったBEAMSのショップバッグをイメージしてますw)

このショルダーベルトのおかげで両手がフリーになるのがとっても便利です♪

更にこのスプラッシュバッグには微妙に使い勝手の良いポイントがあります。

それはカラー。

各サイズにクリアー、スモーク、オレンジの3色を用意してます。

この理由は、『中身が見えた方が人』と『中身が見えるのが嫌な人』の両方に対応できるように『透ける色』と『透けない色』にしてます。

持っていると何かと使い勝手の良いスプラッシュバッグ、是非この夏を機に使ってみてください!!

それでは今日はこの辺で。

 

 

 

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