ウェアの基礎知識講座⑨『ウェーダーの下穿きにジーパンはNG』

皆様こんにちは!!
コジマです。

本日はウェアの基礎知識講座⑨です。
今回は『ウェーダーの下穿きにジーパンはNG』をお送りします。

前回はラッシュガードは夏以外でもインナーとして使えるというお話でした。
※前回の記事はこちら

その流れでウェーダーのインナー(ミドラー)のお話です。

ウェーダーの下穿きにジーパンはNGなのか?

はい、完全にNGです。
デメリットだらけです。

結構穿いている方を見かけますが、全くオススメしません。

という事で、何故ジーパンがNGなのか?
そして、じゃあ何を穿けばいいのか?
この辺を説明していきたいと思います。

まず、ここでいうジーパンは最近のジーパン風ストレッチデニムとかじゃなく、普通のジーパンを指します。
また、ジーパンに限らずカーゴパンツ、ワークパンツ、チノパンもほぼ同じ理由でウェーダーの下穿きに適さないと思って頂いてかまいません。

上記のパンツ類が適さない理由はざっくりと大きく考えて

①生地が厚く、伸縮性も乏しいのでゴワつくし突っ張って動きにくい。

②分厚いコットン製なので汗や結露で濡れると乾きが遅く不快。

③生地が固く強いので、裏地を痛め漏水の原因になる事がある。
※ワークパンツ、チノパンは生地による。

の3つです。

①、②は簡単に想像できると思います。

普通、ジーパンでスポーツはやらないですよね?
動きづらいし、汗かいたらめっちゃ不快です。

しかもウェーダーと重ね着ですからね。
そりゃあ快適とは言えないと思います。

②の部分については前回のログ通り、乾きが遅い事は透湿機能を発揮できない要因にもなります。

で、意外なのが③の理由だと思います。

ジーパンが何故漏水の原因になるのか?

そもそもジーパンはゴールドラッシュの時代に丈夫なワークウェアとして誕生した言われています。

なのでヘビーウェイトのコットンで丈夫に作られています。
当然、生地は硬く強いです。
これはカーゴパンツやワークパンツにも良く見られます。
(ワークパンツもDickiesなんかはそんなにゴツイ生地は使っていませんが。)

この硬い生地が漏水の原因になるんですが、それはウェーダーの裏地とジーパンの生地が擦れる事で発生します。

どういうことかと言いますと、まずこの写真をご覧下さい。

ウェーダーのブーツ部分にできる弛み。
このウェーダーの弛み部分の内部を絵に描くとこんな感じです。

弛み部分に限ったことではありませんが、この丸で囲んだ部分は、通称『角(つの)』と言って、ウェアが折り曲がって出来る山型の部分を指します。
当然、折曲がると山折谷折が発生するので、表にも裏にもこの『角』が発生します。

で、この『角』の部分は摩擦が点で発生するので痛みやすい部分なんですね。

そしてこのウェーダーの内側に出来た角の部分と硬いジーパンの生地が擦れるとどうなるでしょう?

ウェーダーの裏地にはメンブレンの保護の為、『トリコットニット』というニット(編み物)素材を貼ってあります。

この裏地がダメージを受けて損傷すると、その後のダメージはダイレクトにメンブレンに到達し、メンブレンが損傷すれば当然漏水します。

しかもジーパンの種類によっては、お尻のポケットなんかに金属製のリベットが打ってあります。
これで座ったりしたら…

ということで、これがジーパンがウェーダーの下穿きにNGな理由です。
まあ、ウェーダーに限らずレインパンツもですね。

ではどんなパンツを選べばいいのか?

ずばり、柔らかくて動きやすい素材の物であれば大丈夫です。
できれば吸汗速乾素材のものがより好ましいです。

Pazdesign製品で言えばこの3つ。
もちろんに3つとも普通にアウターとしてもご使用いただけます。


SLP-01 ジップオフパンツ
吸汗速乾素材『SUPPLEX』を使用したフィッシングパンツ。
ナイロン素材の中でもコットンに近い素材感が特徴の『SUPPLEX』なので肌触りも良いです。
春~秋の3シーズンにオススメです。


SPT-004 ソフトシェルパンツ
軽量でストレッチ性に富んだソフトシェルを使用したフィッシングパンツです。
穿き心地の良さは断トツです。
細身のシルエットですが立体裁断とストレッチ性のおかげで、スタイリッシュながらも動きやすいのが特徴です。
ジップオフよりも保温性の高いタイプなので秋~初春(寒冷地は初夏くらいまで)にオススメ。


SPT-005 ウィンドガードパンツ
透湿防風フィルムを使用し、裏起毛のタイプの防寒パンツ。
防寒性能はピカイチです。
極寒期のインナーとしてはイチ押しです。
透湿性があるので衣服内での再結露が起きにくく、汗冷えしにくいのも特徴です。
透湿性の無いクロロプレンウェーダー着用時は特にオススメです。

もちろん、アンダーとしてラッシュガードや速乾アンダーを使用してもらうとより快適です。

汗をそれほどかかない時期であればスウェットパンツなんかでも悪くはないです。
あとはジャージとかですね。

超極寒期はダウンパンツなんかもありです。

ただ、これから夏、秋にかけては速乾素材じゃないと結構不快だと思いますので、なるべく速乾素材のものをお選び下さい。

ということで、今日はこの辺で。

次回は『レイヤーって何だ?』をお送り致します。

 

 

 

 

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ウェアの基礎知識講座⑧『ラッシュガードは夏だけじゃない!!~より透湿性を発揮させる為に~』

皆様こんにちは!!
コジマです。

本日はウェアの基礎知識講座⑧です。

前回は『透湿性と通気性の違い』をご説明させていただきました。
※前回の記事はこちら。

んで、今回は前回の予告通り『ラッシュガードは夏だけじゃない!!~より透湿性を発揮させる為に~』をお送りいたします。

ここ2~3年ですっかり市民権を得た『ラッシュガード』。


ラッシュガード


こちらはラッシュガードタイツ

日焼け防止や吸汗速乾性を活かして、夏場の釣りを快適に過ごすには欠かせないですね。

しかし!!

これ、夏だけしか使ってない人…

損してます。

それは何でか?
これからご説明していきましょう。

以前の生地にも書きましたが、レインウェアに使用している防水透湿膜(メンブレン)の特徴は

『雨(水)は通さないけれども、水蒸気は通す』

ですね。

さて、レインウェアを着ていて汗をかいたらどうなるでしょう?

汗は水分ですね。
水分は通りません。

極端に言えばレインウェア内はビチャビチャですね。
とても不快です。

でも水蒸気は通りますよね。
水蒸気は水が蒸発する事で発生します。

という事は、どうすればレインウェア内を快適に保てるでしょうか?

そう、汗を早く乾かして水蒸気化させる事です。

極端な話ですが、想像してみて下さい。

真っ裸にコンビニのレインコート。

完全に通報されます。
想像しただけでベタベタして不快な感じがすると思います。

汗が汗のまま、水分のままでいるという事は、極端に言えばそれとほぼ同じ状況です。
(あくまで例えですが。)

汗が水分のままでいると透湿性は発揮されません。
せっかくの防水透湿レインウェアも効果激減です。

汗という水分を水蒸気に変える。
それには肌に触れるインナー(アンダー)が非常に重要な役割を果たします。

インナーに汗を吸わせ、乾かして気化させる。

そうする事で初めて透湿性の効果が発揮されます。
もちろん、乾くのが早ければ早いほどより快適に過ごせます。

吸汗速乾加工が施されているラッシュガードは、汗を良く吸い、素早く乾きます。
そうすることで汗を素早く気化させるので、レインウェア内を快適に保つ手助けをします。
(余談ですが、この乾く時に『気化熱』が奪われる事で体温を下げる役割を果たしています。)

だからラッシュガードはレインウェア着用時のインナーに向いているのです。

まあ、ラッシュガードと限定しなくても速乾性のインナー全般ですね。
登山用ですと更に一歩進んだ『撥水アンダー』なんてのもありますが、『汗と言う水分を肌に残さない』という原理は同じです。

ですので、ラッシュガードは夏だけ着るのはもったいないんです。

それもあって、弊社のラッシュガードには『接触冷感』の機能は入れていません。
そうすれば、『ヒヤッ』として欲しい季節以外も使えますんで。
(とはいえ、接触冷感加工の夏専用タイプは来夏に向けて企画中ですが。)

冬場はウォームインナーが速乾仕様ですので、そちらがオススメです。

じゃあTシャツじゃダメなの?

ドライ素材ならOKですけど、着心地や風合いは良いもの、乾きの遅いコットン(綿)は初夏~秋には分が悪いですね。

例えば、コットン製のTシャツ。
濡れると意外と乾くのに時間掛かりますよね?
天気の良い日に洗濯して干しても、まあ真夏でも乾くのに2~3時間は掛かりますよね。

私も夏場のフィールでコットンTシャツを着る事はほぼ無くなりました。
加えて言えば、半袖だと露出している腕の部分の透湿性が落ちるので、基本的にはTシャツ+ラッシュガードの重ね着になります。


昨夏の渓流ウェットスタイル。
ラッシュガード上下+ドライTシャツ。ハーフパンツも速乾素材。
濡れても夏場なら10分も日向にいれば乾いてます。

釣りへの行き帰りは着心地的にも風合い的にもコットンが好きですが、釣り場ではやっぱり速乾性のドライTシャツですね。


釣りの帰りはコットンTシャツ。
渓流で冷えた体にコットンの優しい肌触りがとても気持ちいいです。

さてさて、だいぶ長くなってしまいましたがラッシュガードの通年活用術でした。

次回は『ウェーダーの下穿きにジーパンはNG』をお送りしたいと思います。

それでは今日はこの辺で。

 

 

 

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備後や安芸でも 林健太郎

 

夜の気温もグングンと上昇して防寒着では少し暑い程の日もあれば、放射冷却でぐーんと気温が下がり防寒着が必要になってしまう夜もあり、そんな三寒四温について行けず体調を崩しがちなフィールドテスターの林です。

みなさんは如何お過ごしでしょうか?

ボクのメインフィールドとなっている広島ですが、意外と「バチパターン」に馴染みが薄く特に広島市内では「バチ?」と思われるアングラーも多いのが現状です。

ですが、実は広島でもこの時期のストロングなパターンであり、5月中旬からの第2幕まで含めれば、結構長い間パチパターンでの釣果が望めます。

今回はこのバチパターンに付いて少し触れてみたいと思います。

広島県を大きく分けると最も東寄りに位置している備後エリアと西に位置している安芸エリアでのバチパターンは良く耳にされるのではないでしょうか?

そこで、産声をあげて間が無い「フィール150SG」を持ってまずは備後エリアに遊びに行ってきました!

今までは手付かずだった、満潮から下げ潮が効いている側のヨレへとやっと送り込める飛距離を手に入れたフィール150SGだけに期待はMAX!

歴代フィールの意思も受け継がれている為、ヘッドを支点としたテールスライドアクションもバッチリ!でより魚との距離が縮んだ感が強いです。
備後エリアでの答えも早速返って来てくれました!

そしてフィール150SGは安芸エリアならではの大きな干満差も、しっかりとそしてゆっくりと泳ぎ、そしてアクションしてくれるスリムなシルエットのシンキングペンシル。

安芸エリアでもそのポテンシャルを釣果で示してくれています。

そしてフィールシリーズの強みは150だけではありません。
もちろんカレらが居てくれる事でさらにフィール150SGの選択肢を広げてくれました。

フィール75SG・フィール100SG・フィール120SGそして新たに加わったフィール150SGがそれぞれの性格で魚との距離を縮めてくれています。

5月中旬から始まるバチパターン第2幕にもフル登板していただきます♫

 

 

 

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